NON-GMコーンで生産 日本コーンスターチ2014年6月12日
JA全農が仲介
総合でん粉メーカーの日本コーンスターチ(株)は非遺伝子組換え(NON-GM)トウモロコシの安定調達のために、JA全農を通じて、米国の農家、種子会社と直接、生産委託契約を締結し「直接契約栽培」を実現した。
遺伝子組換え(GM)トウモロコシは、商用栽培・流通が開始されて10年以上が経過しているが、米国などの生産農家に支持されて作付面積が年々増加し、2013年にはトウモロコシ作付面積の約90%にまで拡大してきている。
そのためNON-GMトウモロコシを安定的に調達することが難しくなってきているが、日本コーンスターチでは、JA全農を通じて、米国イリノイ州ローズビルのツーミー・ファミリー農場と直接、NON-GMトウモロコシの栽培委託契約を締結。その種子も直接、種子会社から購入する契約を締結した。昨秋には業界初となる「直接契約栽培」によるNON-GMトウモロコシを収穫した。
米国のNON-GMトウモロコシは、流通量が一番多いイエロー・トウモロコシが生産されている。日本では「NON-GMトウモロコシはホワイト・トウモロコシしかない」と思っていた向きがあったが、同社では「直接栽培契約」されたイエロー・トウモロコシによって「安定供給と安価で提供」できるとしている。
また、コーンスターチ業界の多くの工場は製造ラインが1ラインしかないため、NON-GMトウモロコシとGMトウモロコシを同一ラインでいわゆる「押し出し」方式で製造するため、コンタミの懸念がある。しかし、日本コーンスターチでは、NON-GMトウモロコシ原料ラインとGMトウモロコシ原料ラインを完全に分離したラインとしているのでコンタミ「ゼロ」の製品を製造している。
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