コーポレートスローガンに「人も自然もすこやかに」 東洋ライス2018年2月8日
東洋ライス(株)は1月31日、中央区銀座の東洋ライスビルにおいて、新たに制定したコーポレートスローガン「人も自然もすこやかに」をはじめ、学会発表、シンガポールにおける「金芽ロウカット玄米」の普及状況など、重要な近況について、記者発表した。
東洋ライス(株)は、旧(株)東洋精米機製作所と旧トーヨーライス(株)が合併し、「米に関する総合メーカー」をコーポレートスローガンとして、平成25年3月1日に発足した。
同社が開発した無洗米の「金芽米」・「金芽ロウカット玄米」は、コメが本来持っている薬食同源の効能を現代に甦らせただけでなく、水質環境を汚染する研ぎ汁を排出せず、良食味で炊飯しやすいことが特長だ。
優れた健康機能を持つこの二つのコメ商品を普及させることで、同社は日本の"国難"ともいえる医療問題への取り組みを本格化させていく。そのため、新たなコーポレートスローガン「人も自然もすこやかに」を掲げ、医療費削減に注力していくことにした。
(写真)記者発表会で説明する雑賀慶二社長
名古屋経済大学人間生活科学部管理栄養学科の研究チームにより、「金芽ロウカット玄米(脱ロウ玄米)」の継続摂取による「認知症予防の可能性」について、中間報告されていたが、平成29年11月、アルゼンチン・ブェノスアイレスで開催された「第21回国際栄養学会」において、最終報告が発表された。
それによると、認知機能・免疫機能の改善向上については、糠があるコメと無いコメの摂取では、重大な差異のあることが判明、ロウカット玄米は高齢者の認知症改善及び健康増進に有効であることが証明された。
昨年4月、「金芽ロウカット玄米」の海外向け商品「Kinmemai Better Brown」が、シンガポール政府(健康促進局)により、安全で健康に良い食品であるとして、「Healthier Choice Symbol」(以下ヘルシアチョイス)に認定されたことを受け、同社はシンガポールにおける同商品の販売強化に取り組んできた。
昨年は日系スーパー10店舗に加え、ローカルスーパーの「Cold Storage」24店舗での販売がスタートした。シンガポールの著名産院「Tomson Medical」の入院食及び産後ケータリングサービスでの採用や、シンガポール国立料理学校「Asian Culinary Institute」での取り扱いも始まった。
今年に入り、金芽ロウカット玄米は「Cold Storage」と勢力を二分する「Fair Price」28店舗の採用が決まり、日系スーパー1店舗、オンライン2店舗を加え、取扱い店舗は計67店舗に急拡大した。
これでシンガポール国内での流通網を概ね掌握したことになり、同国での販売量は大きく伸びるものと、今後の展開が注目されている。
(関連記事)
・酒造好適米 29年産は前年比4%減の見込み(18.02.07)
・中食・外食に大きな米消費拡大の可能性【藤尾益雄(株)神明代表取締役社長】(18.02.06)
・日本米は美味しいと中国で評判【馬場祥博・味千ホールディング事業発展総経理】(18.02.02)
・1等米比率83.4% 28年産米の検査結果確定(18.02.01)
・日本農業に警鐘「日本のお米が消える」(18.01.31)
・【JA全農輸出対策部上野一彦部長に聞く】米の輸出は業務用がターゲット マーケットインで産地づくりを(18.01.31)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(90)みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(1)2024年4月27日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(8)【防除学習帖】 第247回2024年4月27日
-
土壌診断の基礎知識(17)【今さら聞けない営農情報】第247回2024年4月27日
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「菊池水田ごぼう」が収穫最盛期を迎える JA菊池2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
【JA人事】JA北つくば(茨城県)新組合長に川津修氏(4月20日)2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日