茨城県の23年産米の仮渡金(概算金) 1700円増で2年連続の引き上げ2023年9月11日
JA全農いばらきは、2023年産米の主力銘柄の仮渡金(概算金)を玄米60㎏当たり1700円引き上げることを決めた。
主力銘柄の仮渡金(カッコ内は前年差)は、「コシヒカリ」が1万2700円(+1700円)、「あきたこまち」が1万2000円(+1700円)となり、いずれも上げ幅は1700円で2年連続の引き上げとなる。その他の銘柄を入れても平均1500円程度の引き上げとなる。
今回の仮渡金の引き上げについて、JA全農いばらきの米穀担当者は「農水省は今年6月末民間在庫は197万tと、令和元年以来の200万㌧を下回っていると公表した。需給バランスが改善しつつあり、資材・燃油・肥料の高騰など生産コストが上がっているのをふまえたもの」と説明。コロナ禍前の2019(令和元)年にはまだ及ばないが、「2020(令和2)年に近く、回復しつつある」と指摘した。
農水省から発表された8月15日現在の作柄概況では、茨城県は「平年並み」。出穂期以降に夜温が下がらず、高温状態が続いたことによる高温障害の影響で白未熟(背白粒、基白粒、乳白粒)発生が懸念される。全体像はこれからだが、昨年よりも2等米が増え、1等米比率は下がる可能性がある。「収量が減ると販売を組み立て直さないといけない」と担当者。
主力品種の「コシヒカリ」や「あきたこまち」には高温耐性がないので、生産者が作りやすい高温耐性品種の普及が求められ、「にじのきらめき」には注目しているが、「いずれにしろ出口戦略が大切」と語った。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日