富山県産の高温耐性や飼料用の水稲種子に注目 「とやまシード・オブ・ザ・イヤー」 富山県主要農作物種子協会2025年3月26日
富山県主要農作物種子協会などは3月19日、富山県農協会館で令和6年度「とやまシード・オブ・ザ・イヤー」授賞式を行った。県産種子の品質向上を目的に同協会が中心となり、毎年生産される水稲種子から優良種子を選奨している。
大賞を受賞した目川の西野代表理事(前列中央左)、JAとなみ野の飯田さん(前列中央右)と受賞者
富山県で生産される種もみは、全国各地からの評価が高く、現在では全国の種もみ生産委託分の約6割を受託生産している。審査は、発芽率・発芽勢などの生理的機能や色合い、粒揃いなどの外観的品質および粒厚、千粒重などについて、富山県主要農作物種子協会、富山県、種子を生産している県下5JA(JAみな穂、JAくろべ、JA富山市、JAなのはな、JAとなみ野)、JA全農とやまが、基準にもとづき厳正な審査を行った。
審査の結果、「コシヒカリ」を対象にした品質部門では、JAみな穂の農事組合法人目川、「コシヒカリ」以外を対象にした栽培技術部門では、JAとなみ野稲種部会の飯田さんが高温耐性の「冨冨冨」で大賞を受賞した。
同協会によると、令和4年度までは主に「コシヒカリ」を対象にしていたが、昨年は「『コシヒカリ』の作付面積が50%を切り、高温耐性や飼料用などにシフトする傾向が強まった」ため、「コシヒカリ」は品質部門、それ以外は栽培技術部門に審査を分け手実施している。栽培技術部門は品質だけでなく、生産技術や経験なども考慮して審査している。
令和6年度「とやまシード・オブ・ザ・イヤー」受賞者
〈品質部門〉
【大 賞】農事組合法人 目川 入善町採種組合(JAみな穂)
【優良賞】有限会社 泰栄農研 となみ野農協稲種部会(JAとなみ野)
【特別賞】吉野 信一 富山市農協新保採種部会(JA富山市)
【 〃 】宮越 良治 黒部市農協前沢採種部会(JAくろべ)
〈栽培技術部門〉
【大 賞】飯田 浩資 となみ野農協稲種部会(JAとなみ野)
【優良賞】坂井 義彦 なのはな農協日方江採種部会(JAなのはな)
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(10月1日付)2025年9月19日
-
【注意報】ダイズ、野菜類、花き類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2025年9月19日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】トランプ流企業統治改変の怪しさと日本への影響2025年9月19日
-
【サステナ防除のすすめ2025】秋まき小麦防除のポイント 除草とカビ対策を2025年9月19日
-
農業土木・鳥獣対策でプロフェッショナル型キャリア採用 課長級の即戦力を募集 神戸市2025年9月19日
-
「ヒノヒカリ」2万9340円 JAおおいたが概算金 営農支援が骨子2025年9月19日
-
米価下落に不安の声 生産委員 食糧部会2025年9月19日
-
【石破首相退陣に思う】地方創生、もっと議論したかった 日本共産党 田村貴昭衆議院議員2025年9月19日
-
配合飼料供給価格 トン当たり約550円値下げ 2025年10~12月期 JA全農2025年9月19日
-
(453)「闇」の復権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月19日
-
「1粒1粒 愛をコメて」来年産に向けた取り組み 令和7年度 水稲高温対策検討会を開催 JA全農ひろしま2025年9月19日
-
9月21日に第6回「ひろしまの旬を楽しむ野菜市」 「3-R」循環野菜や広島県産野菜を販売 JA全農ひろしま2025年9月19日
-
JA全農主催「WCBF少年野球教室」熊本市で27日に開催2025年9月19日
-
「長崎県産和牛フェア」東京・大阪の直営飲食店舗で開催 JA全農2025年9月19日
-
大阪・関西万博で「2027年国際園芸博覧会展 未来につなぐ花き文化展示」開催 国際園芸博覧会協会2025年9月19日
-
東京科学大学と包括連携協定を締結 農研機構2025年9月19日
-
日本の稲作を支えるデジタル技術を大阪・関西万博で紹介 BASFジャパン2025年9月19日
-
素材のおいしさ大切に 農協シリーズ「信州あづみ野のむヨーグルト」など新発売 協同乳業2025年9月19日
-
オートノマス水素燃料電池トラクタを万博で初披露 クボタ2025年9月19日
-
農業の未来を包装資材で応援「第15回 農業WEEK」出展 エフピコチューパ2025年9月19日