備蓄米入札 23年産10万t 4月21日週に実施 関係者と意見交換も2025年4月11日
江藤拓農相は4月11日の閣議後会見で3回めとなる政府備蓄米の売り渡し入札を21日の週後半に実施することを明らかにした。
売り渡すのは23年産米で数量は10万t。対象者はこれまで2回の入札と同じ仕入れ量が年間5000t以上の集荷業者。原則として売り渡しから1年以内の買戻しを条件とする。
売り渡し数量を10万tとしたことについて、江藤農相は3月末に公表した流通調査結果で集荷業者の集荷量が前年に比べ31万t不足していたことを挙げた。昨年12月末時点で集荷不足が21万tだったことから第2回までの入札で21万tを売り渡した。今回は31万tとの差の10万tを売り渡すことにしたと説明した。
農水省は石破総理の指示を受けて端境期の7月まで毎月、政府備蓄米の売り渡しを実施することにしている。ただ、売り渡し数量や時期について需給状況を踏まえて決定するとしている。
農水省は政府備蓄米を買い受けた業者には販売数量や価格を隔週で報告することを義務づけている。江藤農相は4回目以降の売り渡しについて、「国民の受け止め方」も判断材料にするとして店頭の価格水準も考慮する考えをにじませたが、あくまで備蓄米の売り渡しは「流通が円滑化することが基本。その結果、価格が落ち着く」との立場だ。
また、江藤農相は4月14日に集荷業者、卸売業者、小売業者など関係者との意見交換会を実施し、「米価高止まり解消に向けた取り組みを要請する」と述べた。
一方、米国の関税措置にともなう今後の日米の協議で米政府は米をはじめ農産物の輸入拡大や枠外関税率にも言及する懸念もあるが、江藤農相は「1kg341円の従量税は、米国に対してではなくウルグアイ・ラウンド交渉のなかで広く国際社会に約束したことであり極めて重い」と多国間で締結したWTО協定に基づくものであることを強調した。
同時に「米は主食。主食を海外に頼るのは日本の食料安保上、決していいことではない。国内の農業、水田を守っていくことがいかに大事か、この機会に(国民に)しっかり考えていただきたい」と述べた。
重要な記事
最新の記事
-
全中会長候補にJA長野中央会の神農佳人会長2025年11月12日 -
コスト着目の経営安定対策を ゲタ対策見直しも必要 全中が要請2025年11月12日 -
脆弱なインフラと戦略的財政出動【小松泰信・地方の眼力】2025年11月12日 -
「節水型乾田直播」は収量安定化が不可欠 超党派「農業の未来を創造する議員連盟」が農水省・農研機構からヒアリング(2)2025年11月12日 -
令和7年度「農作業安全ポスターデザインコンテスト」受賞作品を決定 農水省2025年11月12日 -
JA全農と越後薬草コラボ「新潟県産ル レクチエ・サワー」発売2025年11月12日 -
みのるダイニング札幌店で「JAさっぽろ札幌伝統野菜フェア」開催 JA全農2025年11月12日 -
北海道「ホクレン」約500点を送料負担なしで販売中 JAタウン2025年11月12日 -
宮城県の農家、JA新みやぎと協働 地域共生プロジェクト開始 魁力屋2025年11月12日 -
JAいずみのと連携 子どもたちがサツマイモ収穫体験に挑戦 泉大津市2025年11月12日 -
自然再興を世界に呼びかける COP30でセミナー 2027年国際園芸博覧会協会2025年11月12日 -
福井のブランド米を味わう「いちほまれフェス」開催 福井県あわら市2025年11月12日 -
鳥インフル 米国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年11月12日 -
ユーグレナ育ち認定製品 水産・畜産分野で販売開始2025年11月12日 -
インパチェンス「サンパティオ スカーレット」限定販売 サカタのタネ2025年11月12日 -
常陸那珂事業所 新倉庫完成 東洋埠頭2025年11月12日 -
能登半島災害支援「能登フェア」グリーンコープ店舗で開催 グリーンコープ共同体2025年11月12日 -
千葉市初のワイン醸造所「千葉ワイナリー」誕生 トミオホールディングス2025年11月12日 -
若手花き生産者と連携「花の未来をつなぐブーケ」発売 ブルーミー2025年11月12日 -
甘いも、しょっぱいも1袋に「冬のつまみ種」期間限定で新発売 亀田製菓2025年11月12日


































