備蓄米放出で米の在庫増 4月末2025年6月4日
農水省は4月末の米の民間備蓄や販売価格の動向などを5月30日に公表した。備蓄米の放出で米の民間備蓄量の減少幅が減った。
4月末の民間在庫量は出荷・販売段階計で168万tと対前年同月差▲12万tとなった。3月は同▲35万tだったことから在庫量の減少幅が縮小した。
在庫のうち政府備蓄米の売渡し分が16.4万t含まれる。
出荷段階の在庫は126万tで対前年同月差▲14万tとなった。一方、販売段階の43万tで同2万t増となった。
在庫の減少幅は縮小したものの、168万tの在庫水準は2009年以来もっとも低く、在庫率は25%となった。
集荷業者の全国の集荷数量は240.4万tで対前年同月差▲13.2万tとなった。集荷量の減少が出荷段階の在庫減につながった。一方、卸売業者は大手集荷業者以外のルートからの調達もあり、在庫増となっているほか、端境期を見据えて販売抑制をしているとの見方もある。
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