「お肉のファンを全国に増やしたい」食肉学校卒業式2013年3月4日
公益社団法人全国食肉学校(群馬県佐波郡玉村町)は3月1日、平成24年度総合養成科第48期生の卒業式を行った。
今期の卒業生は男性13人、女性2人の計15人。全員が認定職業訓練を修了し、それぞれ食肉加工の企業や飲食店、販売店に就職するほか、家業を継ぐなど進路を決めた。
長岡武理事長(JA全農経営管理委員、JA全農ぐんま運営委員会会長)は「みなさんは生産から流通、加工、販売まで食肉のすべてを学んだ。食肉文化の推進、向上のためにがんばってほしい」と、生徒たちのこれからの活躍に期待した。 山中暁学校長は、「原発事故を契機に産業界全体が次の世代に引き継ぐ社会のあり方を模索し始めた。みなさんは、こうした変革に気付き、自ら創造して進む仲間の1人になってほしい。学校で学んだ知識と技術を駆使して、さらに自己研鑽を続けてほしい」と呼びかけ、生徒1人ひとりに対して、「(口蹄疫で被害を受けた)宮崎の畜産を復活させてくれ」、「日本一の松坂牛をつくれよ」などと声をかけて送りだした。
生徒代表として倉持暁成さん(茨城)が、「入学当初、食肉は命を頂いているのだ、という授業が印象的だった。年齢、地域も異なる人たちとの共同生活は不安だったが、仲間の大切さも学ぶことができた。これから実社会のなかで、お肉のファンを全国に作れるよう活動していきたい」と答辞を述べた。
そのほか、生徒1人ひとりの卒業に向けたスピーチでは、学校生活の思い出のほか、共に学んだ仲間や講師、派遣先企業、家族への感謝の気持ちを述べあった。
(写真)
上:上から)長岡理事長、山中学校長
下:山中学校長(左)から卒業証書を受け取る倉持暁成さん
◇
卒業生に贈られる表彰・褒章は次の通り(敬称略)。
【優秀賞】
▽農林水産省生産局長賞 倉持暁成(茨城)
▽群馬県知事賞 佐々木啓充(宮城)
▽農畜産業振興機構理事長賞 上村昌平(鹿児島)
【技能賞】
▽群馬県職業能力開発協会長賞 中村隼人(埼玉)
【努力賞】
▽下田聖也(長野)
▽竹内章博(三重)
▽佐々木良輔(北海道)
【特別賞】
▽早尾拓士(福島)
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