配合飼料価格650円値下げ JA全農2019年9月24日
JA全農は令和元年10~12月期の配合飼料供給価格を、下記に見るような飼料情勢・外国為替情勢等を踏まえ、前期(7~9月期)に対し、全国全畜種総平均トン当たり約650円値下げする(改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なる)。
JA全農によれば飼料情勢は以下の通り。
◇飼料穀物
トウモロコシのシカゴ定期は、5月下旬には390セント/ブッシェル前後で推移していたが、米国産地での作付け進度が大幅に遅れたことから6月には450セント/ブッシェル台まで急騰。その後、受粉に適した天候が続いたことや、8月12日発表の米国農務省需給見通しで、単収が市場予想を上回ったことなどから軟調な展開となり、現在は360セント/ブッシェル台となっている。
また、シカゴ定期に加算される内陸産地からの集荷コストなどは、米国産の輸出需要が減退しているため、需給緩和などから値下がりしている。
今後は、作柄の改善により需給は安定しているので現行水準での推移が見込まれる。
◇大豆粕
大豆粕のシカゴ定期は、5月下旬には330ドル/トン台で推移していたが、米国産大豆の作付けが降雨により遅れたことから6月には350ドル/トン台まで値上がりしたが、その後、生育に適した天候となったことから軟調な展開となり、現在は320ドル/トン台となっている。
国内大豆粕価格は、シカゴ定期の値下がりおよび為替の円高などにより、値下がりが見込まれる。
◇海上運賃
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、5月には45ドル/トン前後で推移していたが、中国向けの南米産大豆の輸送需要に加え、トウモロコシの輸出も本格化したこと、また中国の粗鋼生産の増加に伴い鉄鉱石の輸送需要が増加したことから上昇し、現在は55ドル/トン前後で推移している。
今後は、輸送需要が引き続き旺盛であること、さらに令和2年1月から開始される国際海事機関による環境規制強化への対応に伴い燃料コストなどが上昇することから、海上運賃は値上がりが見込まれる。
◇外国為替
外国為替は、6月には108円前後で推移していたが、8月に入りトランプ大統領が中国に対し追加関税を課すと表明したことで円高が進み106円台で推移したが、米中貿易協議の進展期待が高まったことから、現在は108円前後となっている。
今後は、米国経済は依然として好調なものの、米中貿易摩擦の長期化による世界経済の減速懸念も払拭されていないことから、相場は現行水準で推移するものと見込まれる。
重要な記事
最新の記事
-
農業構造転換へ 自民の推進委が初会合2025年9月10日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農いわてが追加払い 「市場過熱で苦渋の選択」2025年9月10日
-
「まっしぐら」3万円に 全農あおもりが概算金引き上げ 集荷競争に対応2025年9月10日
-
科学捜査研究所を捜査せよ【小松泰信・地方の眼力】2025年9月10日
-
【JA人事】JA江刺(岩手県)小川節男組合長を再任(6月25日)2025年9月10日
-
岐阜県「ひるがの高原だいこんフェア」みのるダイニング名古屋店で開催 JA全農2025年9月10日
-
愛知県産いちじく・大葉使用 学生考案の地産地消メニュー 16日から販売 JA全農2025年9月10日
-
みのりカフェ・みのる食堂三越銀座店15周年記念 国産黒毛和牛の特別メニュー提供 JA全農2025年9月10日
-
「九州銘柄茶フェア」直営飲食6店舗で10月5日まで開催中 JA全農2025年9月10日
-
乃木坂46が伝える国産食材の魅力 7週連続、毎週水曜日に動画を配信 JA全中2025年9月10日
-
本日10日は魚の日「長崎県産からすみ」など130商品を特別価格で販売 JAタウン2025年9月10日
-
バイオスティミュラントに関する自主基準を策定 日本バイオスティミュラント協議会2025年9月10日
-
長野県産希少種ぶどう「クイーンルージュ」の秋パフェ登場 銀座コージーコーナー2025年9月10日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」「くるるの杜」で 北海道の食を堪能 JAタウン2025年9月10日
-
JAわかやまAコープとエコストア協働宣言「水平リサイクル」協働を強化 エフピコ2025年9月10日
-
「野菜ソムリエサミット」9月度「青果部門」最高金賞1品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年9月10日
-
日本農福連携協会とスポンサー契約を締結 農業総合研究所2025年9月10日
-
鳥インフル 米ジョージア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年9月10日
-
鳥インフル デンマークからの家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月10日
-
初の海外拠点 アイルランド・ダブリンに設立 NEXTAGE2025年9月10日