JR西日本が畜産に挑戦「Makuake」で「旨味凝縮黒毛和牛」を販売2021年4月1日
JR西日本は、西日本エリアにおける和牛文化の発展と地域課題の解決をめざし畜産分野へ挑戦。社内で公募した「お母さん牛をテーマとした事業提案」を具現化する「Maman Rougeプロジェクト」を始めた。
同プロジェクトは、JR西日本グループ中期経営計画2022で掲げた、地域共生企業の具体的な手段の一つ。新たなチャレンジとして、黒毛和種経産牛(お母さん牛)の価値を探ることをテーマに設定し、クラウドファンディングの「Makuake」に出品し市場調査を行う。
子牛を出産することが主な役割の「お母さん牛」は、肉牛として流通するには肉質がかたいなどの理由から市場取引での評価は低いが、再肥育することで程よいサシと豊かな風味を兼ね備えた赤身の肉になる。同社はその価値を、「旨味凝縮黒毛和牛」と命名して訴求することで、新たな牛の肉の選択肢になると考えている。
同プロジェクトは、「お母さん牛」の「太陽のような温もり」や、「命の輝き」がお肉となっても生き続けていることを、フランス語の赤"Rouge"で表現し、「Maman Rouge(ママンルージュ)プロジェクト」と命名。今回の「お母さん牛」は、鳥取県の大山の麓の牧場で生まれ、子孫を繁栄してきた牛で現在は、岡山県津山市の協力農家が栄養価の高い飼料を与えて育てている。Makuakeで今回のプロジェクトが成立すると、和歌山県の協力加工会社を通して随時商品を届ける予定。
<プロジェクト参画者>
■生産者
(株)カウシン(岡山県津山市)
20年以上の経験により、繁殖から肥育までを一貫生産できることが強み
■加工者
(株)Meat Factory(和歌山県和歌山市)
徹底した衛生管理はもとより、高い技術から生み出される製品加工が強み
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