【年頭あいさつ 2024】佐藤雅俊 雪印メグミルク株式会社 代表取締役社長2024年1月3日
新年あけましておめでとうございます。
2024年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、元日から3日まで、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを掲載しています。
佐藤雅俊
雪印メグミルク株式会社
代表取締役社長
謹んで新春のご挨拶を申し上げます。また、旧年中は格別のご支援、お引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。新年を迎えるにあたりご挨拶を申し上げます。
わが国経済は、一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直しに向かっていますが、先行きについては海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクや、物価上昇等の影響に十分注意する必要があります。食品業界においては、ウクライナ情勢などに伴う世界的な原材料価格やエネルギー価格等の高騰はピークを過ぎたと見られますが、食品をはじめ様々な商品の値上げが継続し、消費者の購買行動に影響を与えております。
経営環境は、大変激しい変化の中にありますが、当社グループは、対処すべき課題を明確にし、昨年、「雪印メグミルクグループ 中期経営計画2025」を策定しました。当計画では「強靭性の獲得」をテーマとし、「新たな成長のタネづくり」、「基盤活用による物量の拡大」、「国内酪農生産基盤の強化・支援」を3つの事業戦略の柱と位置付け歩を進めています。
また、当社グループは2025年に創業100周年の大きな節目を迎えます。今からおよそ100年前、創業者たちは、まだ十分な栄養をとることが難しい社会環境の中、酪農乳業を通じて「安定的で、豊かな食生活を実現する」という、当時の社会課題の解決に向けた思いを「健土健民」という言葉に込めて出発しました。新たな100年を迎えるに当たり、今、当たり前に手にしている「食」が、これからは当たり前には続かない。そのような現状認識を踏まえ、私たちは「健土健民という創業の精神で、乳で培われた幅広い知見や機能(ミルクバリューチェーン)によって、食の持続性を実現する」という志を持ち、ステークホルダーの皆さまと手を携え、様々な社会課題を解決する企業を目指して参りたいと考えておりますので、本年も一層のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様の益々のご発展とご多幸を祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日