「女性の感性でJAに新たな息吹をおこそう」 第58回JA全国女性大会2013年1月22日
JA全国女性組織協議会(JA全国女性協)は1月21日、東京の日本教育会館で第58回JA全国女性大会を開いた。
大会のメインスローガンは「JA女性 心ひとつに 今をつむぎ 次代へつなごう!」。全国からJA女性組織・フレッシュミズメンバー約500人が集まった。大会は22日正午まで。
開会のあいさつでJA全国女性協の瀬良静香会長は、「第26回JA全国大会決議の中で女性参画3目標(正組合員25%以上、総代10%以上、理事等2名以上)が継続的に掲げられ、初めて女性パワーの積極的な位置づけが明記されたことはこれまで私たちが一生懸命取り組んできた活動の成果であり、ある組合長がおっしゃっていた『女性にソッポを向かれるJAに未来はない』ということを認識していただいた証だと思っている。そのためにも今後よりいっそうJAとのパートナーシップを強化し、女性の感性でJAへ新たな息吹をおこそうではありませんか」とさらなる飛躍への思いを述べた。
また、「女性組織が10年後も輝き続け、100周年記念大会でも輝き続けるために今たゆまない努力をしなければならない」として仲間づくりやフレッシュミズの育成に力を入れていくほか、東日本大震災の復興支援とTPP交渉参加断固阻止に向けた活動も女性組織一丸となって取り組んでいくことを強調した。
来賓の加治屋義人農水副大臣は「副大臣就任時、職員に『農林水産省の仕事は我が国の農林水産物を外敵からしっかり守ること、そして育てることだ』と申し上げた。外敵とはTPPに他ならない。育てるとは生産者のみなさんに安全・安心な物をたくさん作りましょうといえる環境をつくること。私どもがすすめる攻めの農林水産業の政策と、みなさんが地域で取り組んでいる事業が連携して実績を上げることが求められている」と話した。
JA全中の萬歳章会長はJA女性組織の活動のなかでも、とくに東日本大震災の被災地支援の積極的な展開は「組織内外、国内外を問わず高く評価されており、こうした取り組みが人と人との絆や協同の大切さを再評価する社会的機運に結びついた」と敬意を述べた。
大会1日目にはJA女性組織活動体験発表で地区代表に選ばれた6人と「フレッシュミズの主張」コンクール入賞者10人の表彰と発表、パネルディスカッションを行い、最後に25年度からスタートする3カ年計画を決議した。
(写真)
あいさつするJA全国女性協の瀬良会長
(関連記事)
・【インタビュー】これまでの60年を振り返り、未来に向け転換しよう 瀬良静香・JA全国女性組織協議会会長 (2013.01.21)
・【特別寄稿】大会決議の実践、女性の活躍に期待 JA全中・萬歳章会長 (2013.01.21)
・【特集・日本農業の未来を創る女性たち】社会変革は女性の力で 小林綏枝(本紙論説委員、元秋田大学教授) (2013.01.21)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日