危機意識の共有を 小冊子で全職員に訴え JA東京中央会2016年1月29日
今日のJAの置かれた状況を共通認識とするため、JA東京中央会は、全職員を対象に「このままでいいのか!」の小冊子を作成した。今日、農業・JAのおかれた状況をデータで示し、須藤正敏会長が「座して死を待つわけにはいかない」というメッセージを載せ、役職員全員が危機意識をもって改革を進めるよう訴えている。
JA東京中央会が小冊子を作成した背景には、正組合員数の減少、農業生産の低迷、それに信用・共済事業への傾斜を強めるJA経営について、将来への強い危機感がある。
正組合員の減少について「JAの存在意義を直接脅かしており、この事実から目を背けてはならない」「暗黙の裡に『仕方がない』で済ませてはいないか」と、役職員に反省を促す。
またJAの経営では、「高い収益が見込める金融事業に力を入れ、農業振興という本来の目的をないがしろにしている」など、JA批判の意見も紹介し、「農業振興というJAに求められる姿を忘れてはならない」と警鐘を鳴らす。
特に東京のJA管内は国内で最も都市化が進んでいる。これを踏まえ須藤会長は「JAは地域の農業振興に正面から取り組むべきであり、『東京では無理だ』というあきらめは自殺行為」としている。
そのうえで、「これから始まる自己改革に真剣に取り組み、組合員はもとより、広く都民の皆から、『JAは変わった』『地域にJAは必要だ』と言われる改革にすべく、一致団結して新たな姿を示そう」とJA役職員の一層の奮起を促す。
5000部作成し、都内全JA役職員に配布する。
(写真)「このままでいいのか」の小冊子を説明する須藤会長
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