中家JA全中会長「自己改革の重要な年」 総会後の記者会見で2018年3月9日
政府の示した農協改革集中推進期間の期限が来年の5月、またJA全中の一般社団法人化を今年の5月に控え、JA全中の中家徹会長は「今年が重要な1年になる」との認識を示し、3月8日のJA全中通常総会で採択した「自己改革実践の加速化に関する特別決議」の意義を強調した。同日の定例記者会見で述べた。
JAグループは3つの目標を掲げ、自己改革に取り組んでいるが、その第1にあげる農業所得の増大では、3月22日に行った営農指導実践全国大会の意義を強調。「若い営農指導員が現場で頑張っている。優良事例を全国で共有できた」と評価。また、農業生産の拡大、地域の活性化の目標に関しても「優良な事例をヨコ展開し、組合員に成果を実感してもらうことが大事。この面でJAと組合員の乖離がないよう、接点づくりが重要であり、これが最終的な自己改革だ」と述べた。
記者会見ではこのほか、外国人の農業就労について、これを一つの選択肢とした上で、「現に多くの外国人を雇用しており、トラブルもある。農業は繁閑の差が大きいので、ローテーションを取り入れるなど、ちゃんとしたシステムをつくる必要がある。労働力不足はこれから大きな課題になるだろう」との認識を示した。また労働力不足に対応した生産の仕組みづくり、省力技術開発が必要との考えも示した。
なお、第28回JA全国大会は、この秋の都道府県大会を踏まえて、来年の3月7日に開くことを明らかにした。
(関連記事)
・「自己改革やり抜く」 JA全中、通常総会で決議(18.03.09)
・【機構改革】基本政策対策室を設置-JA全中(18.03.09)
・【人事異動】JA全中(4月1日付)(18.03.09)
・JA全国青年大会「今こそ協同の力」発揮を(18.03.01)
・自己改革 営農指導で加速を-JA営農指導実践全国大会(18.02.26)
・自己改革 もっと発信を-JA広報大賞セミナー(18.02.22)
・全国農業再生推進機構が総会開催(18.02.19)
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日