創立70周年に向け前進する年へ JA全国女性大会2021年1月21日
JA全国女性組織協議会は1月20日、第66回JA全国女性大会をオンラインで開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、東京・アグベンチャーラボの集会をウェブ中継で配信し、約1000人が参加した。JA女性組織3か年計画「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆」の取り組み2年目として、ウィズコロナ時代の新しいJA女性組織活動の成果と今後の課題を共有し、新3か年計画の策定につなげる。
JA全国女性協の加藤和奈会長
今回の大会のスローガンは「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆ きずなを深めよう「今」 できることからはじめよう!」。JA女性組織協議会の加藤和奈会長が主催者と代表して、新型コロナウイルス感染症の拡大で女性組織活動の停滞を余儀なくされるなか、「できることからはじめよう!」を合言葉に「今こそ地域で輝くJA女性組織が力を発揮するとき」と話し、一歩踏み出す重要性を強調。そして、JA全国女性協が4月14日に創立70周年を迎えることに触れ、「本日の大会で全国の仲間が発表する優良事例を共有し、記念すべき節目の年をコロナ禍を乗り越え、前に進む年にしましょう」と呼びかけた。来賓では野上野上浩太郎農相、JA全中の中家徹会長が挨拶。中家会長は「全国女性大会を契機に女性活動をさらに活性化させ、JA運動を牽引していく存在になってほしい」と話した。
体験発表では、全国6ブロックの代表が、それぞれJA女性部の活動を紹介。また「令和2年度フレミズ活動"わたしの一歩"作文コンクール」で最優秀賞を受賞した長野県JAみなみ信州女性部高森支部の佐々木貴子さんが「農友探しの結末は!?」で発表。3年前に立ち上げたフレッシュミズの活動を通じて、新しいことに挑戦しながら、ともに喜びを共有する仲間の大切さを話した。
記念講演では、人類学者の磯野真穂氏が「コロナ禍における差別-文化人類学の視点から」をテーマに、強い恐怖の感覚が差別を作り出す心理や社会情勢などを紹介。磯野氏は「人は分類して、それに優劣をつける生き物。恐怖心や情報の曖昧さが差別を引き起こす要因のひとつになる。しかし、私たちは過去を振り返ることで、ものの見方を変えることができる」と訴えた。
続いて、アグベンチャーラボの荻野浩輝代表理事理事長が「食と農と暮らしのイノベーション」をテーマに講義を行い、オープンイノベーションの場としてJAグループが一昨年東京・大手町に設置したアグベンチャーラボの概要やスタートアップ企業を支援するJAアクセラレータープログラムなどの取り組みを紹介した。
大会宣言では(1)女性組織の仲間ときずなを深めるため、換気や消毒に注意を払い、新型コロナウイルス感染症拡大防止を徹底し活動に取り組む(2)直接集まることが難しいときは、インターネット等を活用(3)できることから活動に取り組み、女性組織の仲間を拡大 (4)3カ年計画「JA女性 地域で輝け 50万パワー☆」を実践し、地域で輝いた存在になるを掲げた。なお、採択について異議のある場合は、1月27日(水)正午までにJA全国女性協事務局に連絡する。反対の意見が今大会参加人数947人の過半数に達しない場合は宣言が採択されたものとする。
アグベンチャーラボからオンラインで配信
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