第1回Z-GIS・ザルビオWEBミーティング ザルビオの魅力と使い方を紹介 JA全農2021年6月2日
JA全農スマート農業推進課は5月28日、Z-GIS・ザルビオのユーザー向けイベント「第1回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングinあぐラボ」を東京・大手町のAgVentureLabで開催した。昨年のウェビナーと同様に、主催者と参加者の双方がオンライン形式で意見交換できる参加型のZoomと視聴型のYouTubeで配信され、約120人の参加申し込みがあった。
会場となったAgVentureLabの室内
この春、JA全農とBASFデジタルファーミング社は、AI(人工知能)を活用した栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」の日本でのサービスを4月1日から開始している。今回のWEBミーティングでは、Z-GISに新たに連携したザルビオフィールドマネージャーの説明と使い方を中心に、Z-GISの機能について紹介した。
開会あいさつをするJA全農のスマート農業推進課の平野課長
冒頭のあいさつで、平野幸教スマート農業推進課長は「コロナ禍の終息が見えない中、今年度はWEBを通じた情報発信をさらに強化していく」と説明。昨年度に2回実施したウェビナーは、今年度からWEBミーティングに名前を改め、年間6回の開催を予定。開催日は奇数月の最終金曜または、その前週の金曜とし、メールやフェイスブックで開催案内の通知を行う。
WEBミーティングを共催したAgVentureLabの藤田マネージャー
続いて、今回のWEBミーティングを共催したAgVentureLabの藤田佑希マネージャーが、AgVentureLabが取り組むJAアクセラレータープログラムについて紹介。同プラグラムは「食と農、くらしの未来を共創する」をテーマに、革新的なアイデアや技術をもったスタートアップ企業の成長を支援し、JAグループ事業や地域のくらしに貢献する新ビジネス・サービスの開発につなげることが目的。第3期の今年は211件の応募の中から9社を採択した。JAグループのリソースを活用し、採択されたスタートアップ企業の事業成長を加速させる。藤田氏は「第3期もしっかりとした成果を残せるよう、取り組んでいきたい」と語った。
WEBミーティングの内容は下記のとおり。
◆ザルビオフィールドマネージャー概略
ザルビオは作物や品種、気象情報、人工衛星から画像等のさまざまな情報をAIで解析することで、最適な栽培管理を提案する新しいシステム。Z-GISを利用して、ザルビオから提供する生育や病害予測、雑草発生の情報を受け取り、ほ場の全体状況を精密かつ効率よく把握することができる。令和3年4月から水稲、大豆でサービスを開始している。
なお、概略説明で使用した「ザルビオフィールドマネージャースタートアップガイド」は、Z-GISのホームページからダウンロードが可能となっている。
参加者の質問に応えるスマート農業推進課の大武調査役
◆ザルビオフィールドマネージャーの操作
アカウント作成からログインした後、ほ場作成や栽培情報の登録などの基本手順を実際に操作しながら説明。画面操作のデモンストレーションでは、5月にコシヒカリを移植した設定のほ場をもとに、病害の予測や防除、月ごとの平均気温や降水量などの予測機能などを紹介した。続いて、Z-GISを同期することで、ザルビオ上の情報をZ-GISで確認できる手順を説明した。
質疑応答では、参加者からZ-GIS利用者のほ場数が多い場合のザルビオへの登録方法に関する質問などが寄せられ、WEBミーティングは盛況のうちに幕を閉じた。
次回開催は7月16日を予定している。
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