子どもの食生活 「父親と夕食」10ポイント超増加 農林中央金庫調査2022年5月9日
農林中央金庫は「第4回子どもの食生活の意識と実態調査」の結果を4月28日に公表した。父親と夕食を食べる子どもが前回調査より10ポイント以上増加するなど、コロナ禍の影響がうかがえる結果となった。

調査対象は東京近郊の小学生男女100人、中学生男女100人の計400人。3月11日から22日にかけて実施した。
「父親と一緒に夕食を食べる」割合は前回調査(2016年)の44.8%から58.0%へと大きく増えた。コロナ禍で在宅勤務が増えるなど、父親が家にいる時間が増えたことが影響したとみられる。
一方、「学校給食」は「みんなで食べると楽しい」が58.5%から45.2%へと大きく減った。給食について「好き」との回答は前回の66.6%から71.2%へと増え、「おいしい」は63.9%から73.7%へと増えた。こうしたなか「みんなで食べると楽しい」は減少したことになり、農林中金は「コロナ禍でソーシャルディスタンスを保っての黙食が求められた影響がうかがえる」としている。
朝食を「毎日食べる子ども」は83.8%、夕食は93.0%となった。好きなおかずは「ハンバーグ」が74件で「から揚げ」47件、「カレー」44件を大きく引き離してトップとなった。また、「夕ごはん」に「手作り以外のもの」が出る家庭は61.3%に達し、前回の53.5%より増えただけでなく。週平均「1.5回」から「1.8回」へと増えた。
学校給食については「給食がある」は90.3%と9割を超えている。給食で好きな料理は「カレー」が78件でトップ、次いで「揚げパン」が75件となっている。給食に地元の食材が「出る」のは57.3%だった。2005年調査では28.6%であり地元食材提供の取り組みが進んでいる。
家事の手伝いは「食器をならべる、料理を運ぶ」(05年57.8%→今回71.8%)、「食事後の食器を運ぶ」(同49.5%→同65.3%)、「食事のしたく」(同24.8%→同49.8%)と参加率に伸びが見られた。
食の問題への取り組みでは「料理を残さず食べる」70.5%、「ごみをきちんと分別して捨てる」57.8%、「エコバッグを使用する」52.0%などが過半数を超えている。
食の安全に「関心がある」子どもは62.3%に達しており、過去1年間の印象的なニュースとして「コロナ禍で大変な飲食店」57.8%、「食品ロス」57.5%と6割近くとなった。
学校で米や野菜を育てた経験が「ある」と答えた子どもは83.3%だった。感想は「楽しい」が59.8%、「難しい」、「大変」がともに40.5%だった。農林中金は学校での農業体験が「農業の楽しさと難しさ両面を学ぶ機会になっている」とみている。
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