水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
JA全農ひろしまと広島大学は4月18日、水稲栽培での鶏ふん堆肥の有効活用に向け、三原市の「全農チャレンジファーム広島三原農場」で4年目の研究を始めた。今年度は水稲栽培における鶏ふん堆肥の施用や、中干し期間の延長により水田から発生するメタンガス発生量の影響の調査や飼料用米の生育試験等も行う。当日は試験区を区分けする波板の設置、鶏ふん堆肥の散布および、田おこしを実施した。
散布の様子
共同研究は2022年度からスタートし、採卵鶏の飼養羽数が全国上位の広島県は大量の鶏ふんが発生する。一方で、地政学的リスクに伴う化学肥料の高騰や、肥料の原料の大部分を輸入に依存している我が国において、国内(広島県内)の肥料資源である鶏ふん堆肥を水稲栽培に有効活用する目的で共同研究を始めた。耕畜連携・資源循環型農業による環境にやさしい持続可能な農業の実現を目指している。
散布した鶏ふん堆肥
研究では、10a当たり鶏ふん堆肥を200kg、400kg、600kg、800kg、1tを施用する区と、慣行区の6試験区を設置。鶏ふん堆肥を4年間連続で施用した場合の水稲「あきさかり」の収量、品質への効果を検証する。また、昨年度に続き、鶏ふん堆肥の施用に加えて、夏場の中干し期間を延長するほ場を設け、専用の試験装置によるメタンガスの発生量や環境への影響を調べるとともに、今年度は鶏ふん堆肥の散布方法が収量に及ぼす影響や、飼料用米「夢あおば」の収量、品質への効果を検証する予定だ。5月中旬ごろを目途に田植えを行い、幼穂形成期・出穂期での生育調査ほかメタンガスの発生量なども調べる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日