JAの活動:今さら聞けない営農情報
有機質資材を活用した施肥(33)【今さら聞けない営農情報】第214回2023年9月2日
みどりの食料システム法が施行され、国内の肥料資源(特に有機質資材)を活用した施肥の重要度が増しています。そこで本稿では、堆肥、汚泥肥料、食品残渣、有機質肥料、緑肥作物といった有機質資材を有効活用するために、順次有機質資材利用にあたって理解しておきたい基本的事項をご紹介しています。
前回から堆肥と同じく有益な国内資源と考えられている汚泥肥料についてご紹介しており、今回は汚泥肥料の成分についてご紹介します。
汚泥肥料は、前回紹介したように排水の種類や処理法、あるいは季節などによって肥料成分が変動しますが、汚泥という原料の性格上、使用された凝集剤と重金属の含有に注意しなければなりません。
なぜなら、凝集剤として石灰を使用した汚泥はアルカリ分が多く、施用後に土壌pHを上昇させ、アルカリ性が強くなります。また、高分子系の凝集剤の場合は、施用後に硝酸化したり、汚泥原料に含まれる硫黄ために土壌pHが低下し酸性が強くなります。また、汚泥肥料原料にアルミニウムを多く含む場合は、リンの肥効が低下しやすくなります。
下記に主な汚泥肥料の組成を示しますが、原料の由来によって組成が大きく異なることが多いので、あくまで平均的な数値とご理解下さい。汚泥肥料に限ったことではありませんが、ご使用前に製品の組成を確認し、その内容に応じて施用量を決定するようにして下さい。

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