JAの活動:JA新組合長に聞く
【'25新組合長に聞く】JA釧路太田(北海道) 齋藤泰広氏(5/9就任) 頼れるJAで酪農守る2025年5月22日
役員の改選期を迎え、全国のJAで新しい組合長が誕生している。折しも25年ぶりに改正された食料・農業・農村基本法にもとづく初の「基本計画」が閣議決定され、今後5年間、農業の構造改革が集中的に取り組まれる。一方JAグループでは、昨年の第30回JA全国大会決議にもとづき、「協同活動と総合事業の好循環」実現、5つの戦略の具体化を進めるが、国際紛争、トランプ関税など日本経済の行方には不透明感も漂う。こうした重要な転換期、農業・JAについてどのようなビジョンをもってJA運営に臨むか。5月9日に就任したJA釧路太田(北海道)の齋藤泰広組合長に聞いた。
JA釧路太田 齋藤泰広組合長
厚岸は「牡蠣」で有名ですが、酪農も盛んです。私も今朝、乳を搾ってから農協に出勤しました。当JAでは、あっけし極(きわ)みるくというオリジナル商品を製造、販売しています。濃厚な味です。組合員が酪農を続けられるよう、頼りになるJA、相談しやすいJAを作っていきたいと考えています。他の農産物もそうですが、材料もエサも上がるのに乳価は追いついていません。「水もの」の牛乳を集乳、流通させるには、ここではホクレンがそうですが、農協の組織が不可欠です。国はそのことを理解し、所得補償も含め酪農を続けられる施策を期待します。
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