JAみなみ信州の「市田柿」がGI登録-鯖江の吉川ナスも2016年7月12日
農林水産省は7月12日、長野県の「市田柿」と福井県の「吉川ナス」の2産品の地理的表示(GI)を登録したと発表した。
地理的表示(GI)保護制度は、地域で長年育まれた特別な生産方法によって高い品質や評価を獲得している農林水産物や食品の「名称」を品質基準ととともに国に登録し知的財産として保護するもの。農水省は産地からの申請を受け学識経験者委員会での意見聴取などを経て登録を決めている。
「市田柿」の申請者はJAみなみ信州。産地は長野県飯田市、下伊那郡と上伊那郡飯島町、中川村。伝統的な干し上げによって飴色でもっちりやわらかな食感ときめ細かなブドウ糖の粉化粧を持つ。
原料の市田柿は下伊那郡高森町が発祥の地。昼夜の寒暖差が大きいため高糖度の原料柿ができる。また、晩秋から初冬にかけて川霧が発生することで干し柿の生産に絶好の温度と湿度が整うため高品質の干し柿ができるという。干し柿の生産シーズンに生産農家にかけられる「柿のれん」は地域の風物詩となっている。
福井県鯖江市の「吉川ナス」の申請者は鯖江市伝統野菜等栽培研究会。
吉川ナスは鯖江市の旧吉川村一帯で栽培されてきたナスで、現在まで品種改良されることなく継承されてきた。光沢のある黒紫色をした直径10センチほどの大きさで、形は楕円からやや巾着型。肉質が緻密な丸ナスで、水分量が多いため火を通すととろみのある食感が生まれ煮くずれしにくく味が濃いことなどの特徴から料亭やレストランで使用される。
GI登録された産品はこれで14。地理的表示が付されて流通することになり、合わせて「GIマーク」も表示できる。
(写真)GIマーク、市田柿、吉川ナス
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日