【TPP】強行採決は無効-市民ら国会で抗議2016年11月7日
TPP協定(環太平洋連携協定)の承認案と関連法案が衆院TPP特別委員会で強行採決された11月4日、農業者や市民団体は国会議事堂に向けて「強行採決は無効」、「主権を奪うな」など抗議の声を上げた。
市民団体などでつくる「TPPを批准させない! 全国共同行動」は11月4日正午から議員会館前で「TPP絶対反対」、「山本農相は辞任を」などアピール行動を行っていた。
衆議院のTPP特別委員会は予定より1時間ほど遅れて午後2時半ごろ、塩谷立委員長の職権で開会するが、民進党など野党は委員長席に詰め寄り、山本農相は自らの発言に対して十分な責任を果たしていないことや、委員会開会そのものが衆院議院運営委員会で合意されていないことなど、抗議をした。しかし、塩谷委員長は休憩を宣言せず、予定されていた民進党からの質問に入るよう求めたため、野党は抗議して席を立った。
ところがそのまま質問時間を通過し維新の会の質問と自民、公明、維新の会の賛成討論の後、午後4時半前、塩谷委員長が採決すると発言したため委員会室に戻っていた民進、共産の野党議員は再び委員長席を取り囲み、議場は騒然となった。
国会前に集まった市民はそれぞれインターネットで委員会審議を見ながら「強行採決 絶対反対」「野党はがんばれ」「本気で止めろ」などの声を上げ続けた。その声は議場にも届いていることがインターネット中継でも確認できた。ところが、肝心の議事に関わる委員長の発言などはまったく聞こえないなか、与党議員が立ち上がる光景が中継された。
「これが議会なのか、民主主義なのか」という思いから、主催者の呼びかけで強行採決に抗議するアピールに切り換えた。
抗議する人々は「採決は無効だ」「主権を奪うな」「TPPは絶対反対」と抗議を続け「まだ終わっていない。がんばろう」と呼びかけていた。
委員会終了後、TPP特別委員会の野党筆頭理事の篠原孝民進党衆議院議員は「今日は議院運営委員会で(地球温暖化対策を促進する国際条約の)パリ協定を衆議院本会議で採決する調整をしていた。それをすっ飛ばしてTPP特別委を強行した。どっちが早くやらなければならないことか。誰に聞いてもパリ協定だ」と批判するとともに、佐藤議院運営委員長もTPP特別委員会の開会を知らなかったということを報告、「こんな暴挙は憲政史上ないのではないか。安倍総理は強行採決など自民党は考えたことはないというが強行採決の繰り返しだ」と強調した。
日本共産党の畠山和也衆議院議員は「採決のときに委員長の回りで民進、共産の議員で抗議の声を集中させた。(委員長の発言が)記録が残っているかどうか分かりません。なぜなら委員長が最後に握っていたのは委員会のマイクではなくNHKのマイク」と報告すると集まった人々から「茶番だ」との声が上がった。
TPP協定承認案等について政府・与党は8日の衆院本会議で採決する方針としている。「全国共同行動」は同日正午から衆議院第2議員会館前でTPP批准阻止に向けアピール行動を行う。
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