リスク管理債権 1190億円減少-系統金融機関2017年9月4日
農林水産省は9月1日、28事業年度末の農協系統金融機関のリスク管理債権の状況をまとめて公表した。
農協系統合計のリスク管理債権の額は5810億円で対前年比1190億円減少した。リスク債権比率は0.1ポイント減の1.4%となった。
段階別でみるとリスク債権額と比率は農林中央金庫=510億円(27事業年度末1220億円)、0.4%(同0.7%)、信連=870億円(同780億円)、1.2%(1.1%)、農協=4430億円(5010億円)、2.0%(2.3%)となっている。農協系統金融機関全体のリスク管理債権比率は10年前の18事業年度末は3.8%だった。
ちなみに28事業年度末のリスク管理債権比率を他行と比較すると全国銀行が1.4%、信金・信組が4.3%となっている。
また、金融再生法開示債権の額は5860億円と対前年比で1200億円減少した。同債権比率は0.1ポイント減の1.4%となっている。金融再生法開示債権とは、貸出金および貸出金に準じる債権のうち経営破綻に陥っている債務者に対する貸出金など条件にあてはまるもの。
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