核実験実施で北朝鮮へ抗議 パルシステム生協連2017年9月12日
パルシステム生協連は北朝鮮が9月3日(日)、同国北東部で6回目の核実験を実施したことを受け、9月11日(月)に国連代表部を通じ同国に対し抗議文を提出した。
9月以来となる北朝鮮の実験は、日本国内の地震観測所でもその揺れが観測され、過去最大の規模といわれている。
核兵器をめぐっては今年7月7日に、国連本部で129カ国が参加する核兵器禁止条約が採択されたばかりだ。この条約では
細菌兵器や化学兵器、クラスター爆弾などの禁止条約と同様に、人道的視点から核兵器の製造、保有などを禁止し、もちろん核実験も禁止条項に含まれている。
パルシステムは、核実験および核兵器は、人類はもとより地球上に存在するすべての生命を断ち切り、環境を破壊するものであり、いかなる国の核実験であろうとも容認することはできないとして、北朝鮮の核実験に強く抗議すると同時に、すべての国へ核兵器廃絶を強く求めている。
北朝鮮への核実験抗議文の全文は以下の通り
朝鮮民主義人民共和国
国務委員会 委員長 金 正恩殿
貴国の核実験に抗議します
あらゆる核兵器を廃絶させ「核なき地球」を次世代へ
パルシステム生活協同組合連合会
代表理事 理事長 石田 敦史
貴国が9月3日(日)、同国北東部で6回目の核実験を実施しました。2016年9月以来となる実験は、日本国内の地震観測所でもその揺れが観測され、過去最大の規模といわれています。
核兵器をめぐっては2017年7月7日(金)、国連本部で129カ国が参加するなか核兵器禁止条約が採択されたばかりです。条約は、細菌兵器や化学兵器、クラスター爆弾などの禁止条約と同様に、人道的視点から核兵器の製造や保有などを禁止しています。もちろん禁止条項には、核実験も含まれています。
歴史上初めてとなる核兵器を違法とする条約の採択には、参加各国政府だけでなく、広島・長崎の被爆者や世界各地の核実験の被害者、国際赤十字やNGOなど多くの関係者による尽力がありました。「壊滅的な人道上の被害を招く」核兵器を廃絶させようという願いが、条約には込められています。
私たちパルシステムグループは、「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」を基本理念とする生活協同組合のグループです。産直を通じて消費と生産をつなぎ、互いが助け合い、資源循環と持続可能性のある社会づくりを追求してきました。その立場から、核兵器の開発ならびにそれを目的とする核実験の実施は、到底受け入れられない行為です。
核実験ならびに核兵器は、人類はもとより地球上に存在するすべての生命を断ち切り、環境を破壊します。いかなる国の核実験であろうとも容認することはできません。核兵器のない地球を次世代につなげていくために、パルシステムグループは、貴国の核実験に強く抗議するとともに、すべての国へ核兵器廃絶を強く求めます。
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