ハウスの設置コスト低減などで技術提案会 農水省2018年1月19日
農林水産省は、農業用ハウスの設置コスト低減に資する技術について、業界内外から新たなアイデアを募集し、今後の実証・普及に向けた「第2回技術提案会」を2月20日、開催する。
農水省では現在、平成28年11月に決定した「農業競争力プログラム」にもとづき、民間活力を最大限に活用しながら、農業生産資材の価格引き下げに取り組んでいる。農業用ハウスについては、価格引き下げに向けた取り組みの一つとして、この技術提案会がある。
対象とする技術は、適切な環境制御を行うことができるハウスについて、ハウス本体および内部設備を合わせた10aあたりの設置コストを従来より3割以上低減することをめざし、その実現に資するもの。
耐候性ハウスについては、現行の「強い農業づくり交付金」における低コスト耐候性ハウスの上限事業費3300万円から3割低減した水準の2300万円以下に低減することが条件となっている。
なお、適切な環境制御とは、対象品目を特定し、当該品目の単位面積あたり収量を全国平均の2倍以上をめざすことができるものとしている。また耐候性ハウスを提案する場合は、耐風速毎秒35mが目安。実用段階にあるものに加え、開発・実証段階の技術も対象に含む。
提案資料には、ハウス本体および内部設備の性能や機能を明示するとともに、期待されるコスト低減効果について、慣行技術における設計、製造・加工および施工コストを分析した上で、具体的な根拠を記載することが必要となる。
提案された技術については、農業者、学識経験者などからなる委員による厳正な評価が行われる。その中で妥当性が認められたものについては、同省のホームページに掲載される。さらに実用段階にあるとされた技術については、農業技術総合ポータルサイトにも掲載される。
【技術提案の申し込み方法】
○インターネット:「第2回農業用ハウスの設置コスト低減に向けた技術提案会」参加申込(提案者)から。
○FAX:03-3502-0889。同省園芸作物課花き産業・施設園芸振興室施設園芸対策班まで。
○締切:2月9日12時必着
※電話による申し込みは受け付けない。
【提案会の傍聴申し込み方法】 提案会:2月20日
○インターネット:「第2回農業用ハウスの設置コスト低減に向けた技術提案会」一般傍聴申込みから。
○FAX:前述のFAX番号と同じ。
○傍聴申し込み締切:2月9日12時必着
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