飼料価格高騰緊急対策など農林水産関係に504億円の予備費 畜産農家など支援2022年9月20日
野村哲郎農相は9月20日の閣議後会見で、同日の閣議で飼料価格高騰緊急対策などに504億円の予備費を措置することが決まったと発表した。生産コスト削減に取り組む生産者に対し、第3四半期(10月~12月)の飼料コスト上昇分を補てんするほか、輸入粗飼料高騰の影響を受ける酪農経営への支援に経産牛の数に応じて補てん金を交付することなどが盛り込まれた。
政府は同日、物価の高騰や新型コロナに対応するため、今年度予算の予備費から総額約3兆5000億円の支出を閣議決定した。このうち農林水産関係では、504億円が充てられる。飼料価格の高騰対策として、第3四半期(10月~12月)の飼料コスト上昇分については、生産コスト削減や飼料自給率の向上に取り組む生産者に対し、飼料コスト上昇分について補填し、実質的な農家の負担を第2四半期(7月~9日)と同程度の水準とする。
また、生産コストの削減や国産粗飼料の利用拡大に取り組む酪農経営に対して補てん金を交付する。4月から乳価引き上げが行われる11月までの間のコスト上昇分の一部を補てんすることになり、都府県と北海道で購入粗飼料の種類が違うことをふまえて、経産牛1頭当たり都府県は1万円、北海道は7200円を交付する。
肉用子牛対策については、6月にまとめた優良肉用子牛生産推進緊急対策事業を12月まで継続し、経営改善に取り組む繁殖農家に対して発動基準価格を下回った場合は奨励金を交付する。黒毛和種では1頭60万円を下回った場合に1頭1万円を、57万円を下回った場合には3万円を交付する。また、黒毛和種の場合、全国の平均価格ではなくブロック別の平均価格で発動を判断する見直しを行う。
さらに肉牛保管事業については、10月末としていた冷凍保管開始期限を撤廃し、年度末まで活用可能とするほか後継対策を引き続き検討するとしている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】普通期水稲に紋枯病 県内全域で多発のおそれ 長崎県2025年9月5日
-
「適正な価格」の重要性 消費者に訴える 山野全中会長2025年9月5日
-
米価暴落防ぐ対策を 小泉農相に小松JA秋田中央会会長2025年9月5日
-
(451)空白の10年を作らないために-団塊世代完全引退後の「技術継承」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月5日
-
【統計】令和7年産一番茶の荒茶生産量 鹿児島県が初の全国一位 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(組織法人)10a当たり0.7%増 60kg当たり1.6%増 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】大豆生産費(個別)10a当たり0.8%増 60kg当たり10.7%減 農水省調査2025年9月5日
-
【統計】冬キャベツ、冬にんじんの収穫量 前年比2割減 農水省調査2025年9月5日
-
長野県産ナガノパープルのスイーツ「いっちょう」「萬家」全店で提供 JA全農2025年9月5日
-
『畜産酪農サステナビリティアクション2025』発行 JA全農2025年9月5日
-
「国産シャインマスカット」全国のファミリーマートで販売 JA全農2025年9月5日
-
「わたSHIGA輝く国スポ2025」参加の広島県選手団へ清涼飲料水贈呈 JA共済連広島2025年9月5日
-
「いちはら梨」が当たるSNS投稿キャンペーン実施中 千葉県市原市2025年9月5日
-
猛暑対策に高性能遮熱材「Eeeサーモ」無料サンプルも受付 遮熱.com2025年9月5日
-
農機具王とアグリスイッチ 構造再編をチャンスに「週末農業プロジェクト」始動2025年9月5日
-
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年9月5日
-
旬の巨峰を贅沢に「セブンプレミアム ワッフルコーン 巨峰ミルク」新発売2025年9月5日
-
見る日本料理の真髄「第42回日本料理全国大会」開催 日本全職業調理士協会2025年9月5日
-
海業推進イベント「IKEDAPORTMARCHÉ」小豆島・池田港で初開催 池田漁業協同組合2025年9月5日
-
ガラパゴス諸島の生物多様性保全と小規模農家の生計向上事業を開始 坂ノ途中2025年9月5日