新たな農業人材創出へ 山形県・JA全農山形と連携協定締結 JTB2023年3月23日
山形県とJA全農山形、JTBは、「農業と観光との連携による農業人材創出に関する連携協定書」を3月に締結。農業・観光・産業などの分野で新たな地方創生をめざす。
JA全農とJTBは2021年度、農作業受委託を通じて農業労働力支援に貢献することを目的とした連携協定を締結し、東北地方を中心に全国域で事業を展開してきた。山形県でも農業従事者の減少・高齢化・後継者問題は課題で、新たな労働力確保の手法で多種多様な人材を呼び込む仕組みつくりが必要となっている。
連携の概要
3者の取り組みでは、JA全農山形とJTBの農作業受委託事業を基盤として山形県も連携し、農業の労働力不足の解消と、農業を起点としたあらたな関係人口の創出・拡大による地方創生をめざす。
同事業は、ポストコロナを見据え、JA全農山形・JTBによる農作業受委託の仕組みと、JTB独自の新たな3つのソリューションとして①JTBアグリワーケーション(農業を通じた企業経営課題の解決)、②JTBアグリキャンプ(学生部活・実業団部活×就農)、③JTBアグリツアー(就農×旅行)を活用。多種多様な人材を山形県に呼び込み、農業の労働力不足解消に取り組む。
山形県は、「山形ならでは」の付加価値として農業・農村と異業種間の交流機会を提供し、農を起点とした新たな関係人口の創出と拡大をめざす。また、JA全農山形は、JAと連携し、労働力確保の課題がある園芸作物の収穫・出荷調整作業や水稲春作業など、様々な農業現場における労働力確保対策を強化。この取組みを通じて、生産者の農業所得向上とともに、生産振興対策や新規就農者支援、山形県産農畜産物の販売力強化にもつながる事業を展開する。
一方、JTBは、事業ドメインでもある「交流創造事業」として、これまで培ってきたツーリズムの経験と今回提供する新たなソリューションの提供により、人と企業と地域をつなぎ、山形県における農業労働力の支援と観光・商工業の発展に貢献。今後は、令和5年度~令和7年度までモデル事業を継続し、令和8年度以降に自立自走できる体制の構築をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日