ブラジルで初の鳥インフルで緊急事態宣言 家きんで確認なら輸入制限も2023年5月24日
ブラジル政府は5月22日、2つの州で野鳥の鳥インフルエンザが確認されたとして、全土に180日間の動物衛生緊急事態宣言を出した。ブラジルでの鳥インフルエンザ確認は過去初めてとみられる。今後、家きんで感染が確認された場合、州単位で鶏肉や鶏卵の輸入が制限されることになり、農水省は状況を注視している。
ブラジル政府の発表によると、エスピリトサント州とリオデジャネイロ州で、野鳥の鳥インフルエンザ感染が計8件確認された。これを受けて政府は国土全域に動物衛生上の緊急事態を宣言するとともに、緊急オペレーションセンターを設置し、病気の鳥や死亡した鳥を見つけても回収しないよう住民に呼びかけているほか、鳥類を集めた展示会や見本市の停止などを求めている。
日本とブラジルは、家きんで鳥インフルエンザが発生した場合、発生した地域を除く州の鶏肉や鶏卵の清浄性が確認されれば輸入できる取り決めを結んでいる。現時点では野鳥の感染確認のみで輸入に影響はないが、ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国で、日本で年間40万トン前後を輸入しており、家きんで感染が確認された場合の影響が懸念される。
また、鶏卵をめぐっては、日本で鳥インフルエンザが猛威をふるって供給不足が続く中、今年3月からブラジルからの殻付き卵の輸入が始まり、3月は249トンが輸入されていた。
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