新潟などの渇水被害で野村農相 「多面的機能支払交付金を活用して支援」2023年8月25日
新潟県などで渇水による農作物への影響が深刻化していることについて、野村哲郎農相は8月25日の閣議後会見で、「水管理に使える多面的機能支払交付金の活用を通して渇水被害が生じている地域を支援したい」と述べた。
新潟県では、今年7月下旬の梅雨明け以降、ほとんど雨が降らず、稲が枯れるなど農作物への影響が出ているほか、福島県でも果実に影響が出るなど、各地で渇水の影響が懸念されている。
これについて野村農相は「新潟県ではほぼ降雨がなく、県の指導で番水や消雪井戸が活用されていると承知している。水管理の経費に多面的機能支払交付金を活用できるとしているので、新潟県や水不足の県と検討しながら対応したい」と述べ、交付金を通して渇水の被害に対応する考えを示した。
同交付金は、地域が共同で行う多⾯的機能を⽀える活動や、農地や水路など地域資源の質的向上を図る活動を⽀援するために活用されるもので、今年度は約486億円が予算化されている。
また、野村農相は各地の渇水の被害状況について、「新潟や福島のほかにも全国で部分的に渇水対策が大きな問題となっているようなので、地方農政局を通してもう少し詳しく状況を調べたい」と述べ、情報収集を進める姿勢を示した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(146)-改正食料・農業・農村基本法(32)-2025年6月14日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(63)【防除学習帖】第302回2025年6月14日
-
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
-
群馬県の嬬恋村との国際交流(姉妹)都市ポンペイ市【イタリア通信】2025年6月14日
-
【特殊報】水稲に特定外来生物のナガエツルノゲイトウ 尾張地域のほ場で確認 愛知県2025年6月13日
-
【注意報】りんごに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月13日
-
SBS輸入 3万t 6月27日に前倒し入札2025年6月13日
-
米の転売 備蓄米以外もすべて規制 小泉農相 23日から2025年6月13日
-
46都道府県で販売 随意契約の備蓄米2025年6月13日
-
価格釣り上げや売り惜しみ、一切ない 木徳神糧が声明 小泉農相「利益500%」発言や米流通めぐる議論受け2025年6月13日
-
担い手への農地集積 61.5% 1.1ポイント増2025年6月13日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】生産者米価2万円との差額補填制度を急ぐべき2025年6月13日
-
井関農機 国内草刈り機市場を本格拡大、電動化も推進 農機は「密播」仕様追加の乗用田植え機「RPQ5」投入2025年6月13日
-
【JA人事】JA高岡(富山県)松田博成組合長を新任(5月24日)2025年6月13日
-
【JA人事】JAけねべつ(北海道)北村篤組合長を再任(6月1日)2025年6月13日
-
(439)国家と個人の『食』の決定権【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月13日
-
「麦とろの日」でプレゼント 東京のららぽーと豊洲でイベントも実施 JA全農あおもり2025年6月13日
-
大学でサツイマイモ 創生大学と畑プロジェクト始動 JA全農福島2025年6月13日
-
JA農機の成約でプレゼントキャペーン JA全農長野2025年6月13日
-
第1回JA生活指導員研修会を開催 JA熊本中央会2025年6月13日