殺処分66万羽増の771万羽に 岩手で鳥インフル続発 国内41例、42例2025年1月22日
農林水産省は1月22日、岩手県で今シーズン国内41例目と42例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されたと発表した。
江藤農相(中央)、庄子賢一農林水産大臣政務官(右)、山本佐知子農林水産大臣政務官(左)
岩手県盛岡市の採卵鶏農場で発生。41例目は約36万羽、42例目は約30万羽を飼養している。
岩手県では4例目、5例目となる。これまでに約57万羽が殺処分の対象となっているが、66万羽増え同県の殺処分対象は120万羽を超える。
農林水産省は同日午前、鳥インフルエンザ防疫対策本部を開き、千葉、愛知に続き岩手県にも現地対策本部を設置することを決めた。
江藤拓農相は「岩手でも続発し状況はさらに悪くなっているのかと思っている。このトレンドが続けば過去最悪の数字を超える可能性がある」と危機感を募らせ、「とにかく怪しいと思ったら通報を。決して迷惑をかけることではない。できることは徹底してやってほしい」と強調するとともに、通報が遅れた場合には手当金などの国からの交付金が減額されることもあることに触れた。
殺処分数の増加で鶏卵価格への影響も懸念される。
農水省が1月21日に公表した鶏卵価格は10個入りで269円で平年比116%と上昇している。
同省は未発生地域に対して通常1年から1年半の飼養期間の採卵鶏について1、2か月程度、飼養期間を延長することや、供給余力のある地域から不足感のある地域へ鶏卵の流通を融通することなどを依頼する通知を出すことにしている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日