備蓄米売り渡し 説明会に200人超参加 買受後は精米での流通を原則 農水省2025年2月18日
農水省は2月17日、政府備蓄米の買い戻し条件付売り渡しについての集荷業者向け説明会を開いた。
政府備蓄米売り渡しに関する集荷業者向けの説明
農水省内の会場には11人が参加したほか、オンラインで200人以上が説明を聞き合わせて219人が参加した。
売り渡しの対象となる政府備蓄米は24年産米を中心に23年産米を加えて21万tを販売する予定で、初回は24年産米10万t、23年産米5万tの15万tとする。
売渡対象者は国産玄米を年間5000t以上仕入れている集荷業者で今年8月まで卸売業者、中食・外食事業者、小売業者への販売計画や販売契約がある業者としている。
また、政府が売り渡した備蓄米と同等同量の国産米を政府が買い入れる契約を締結することを誓約しなければならない。買い戻しは売り渡しから1年以内を原則としているが、作柄や需給状況に応じて買い入れ時期を農水省と協議をすることも可能としている。
政府への売り渡しを行う契約を結ばない場合は、買い取る備蓄米の契約金額の1.3倍の違約金を払わなければならない。
政府米を買い受けた業者は、原則として精米にして小売事業者など実需者に販売することを約定することが求められる。ただし、販売先が精米する設備を持っていたり給食などを提供する事業者には玄米による販売も可能としている。
また、政府米を買い受けた業者は販売実績や価格について隔週でとりまとめ月ごとに農水省に報告しなければならない。農水省は販売状況をホームページに掲載する。
入札参加要件審査申請は2月17日から始まっており25日まで。農水省による入札参加資格のある業者は25日に決まる。その後、入札公告を行う。
説明会ではこうした政府備蓄米売り渡しの基本要領についての質問があった。18日もオンラインで説明会を開き40人が登録しているという。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日