江藤農相が辞任 「国民の思い十分にくみ取れなかった」 農業改革 道半ばに無念さも2025年5月21日
江藤拓農相は5月21日午前、石破茂総理大臣に辞表を提出。総理は「あなたの決断を了とする」と辞表を受理した。
江藤氏は「米が高騰して大変苦労しているなか、所管大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。改めて国民のみなさまにお詫び申し上げたい」と述べ、備蓄米の放出によって「米の価格はまさに正念場を迎える。引き続きトップを務めることが適切であるかとえば、私ではいけないのではないかと判断した」と語った。
昨日の参院農林水産委員会では辞任を否定していたが、「自分の身は自分で律するべきだと(自分が)かつて言ったことがあると指摘もあり、確かにその通りだと思う」などと昨日の委員会を振り返り、委員会終了後に辞任の決心をしたことを明かした。
5年間で農業構造を改革する新たな基本計画の実践初年度のまさにスタート時点での辞任。「初年度はロケットスタートするんだとの思いでやってきた。財務省との話し合いも詰められている。予算規模を確定し、これから5年間の構造改革の青写真を描くまでは正直やらせてもらいたかった」と無念さをにじませ、後任の農相には「しっかり私の考えを伝え思いも組んでもらって政策を前に進めていただきたい」と述べた。
備蓄米の放出は江藤氏自身が決断した。
3回を放出し4回目の入札が今月末に実施される。「ただ、マーケットと闘うにはこれほど困難のことかと痛切に感じている。なかなか結果が出ないことに焦りを感じ、無念の思いもある」と語り、集荷業者から直接小売店に供給するなど新たな対策を盛り込んだ4回目の入札に向けて「より広く応札してもらい、できるだけ安い値段で落札していただきたい」と最後に期待した。
また、農水省の職員に向けては「備蓄米放出という困難な事態に私とチームとなって闘ってくれた。心からお礼を言いたい」と話した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日