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斑点米カメムシ類 全国で多発 農水省2025年7月24日

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農林水産省は7月23日、令和7年度病害虫発生予報第5号(水稲特集)を発表した。

斑点米カメムシ類の注意報が発表された県(7月18日現在)

斑点米カメムシ類(イネカメムシを含む)の発生が、北海道、東北、関東、甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国と九州の一部の地域で多くなると予想されている。

また、縞葉枯病の発生が、南関東と中国の一部の地域で、いもち病は甲信、中国と四国の一部の地域で、紋枯病は、四国の一部の地域で多くなると予想されている。

今後、継続して気温が高くなる見込みで、病害虫の発生量の増加や発生時期の長期化により、水稲への被害が増えるおそれがある。特に、斑点米カメムシ類の発生が全国的に多くなるおそれがあることから、農水省は注意を呼びかけている。

◎水稲
水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域

<斑点米カメムシ類>
北海道、東北、関東、甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国と九州の一部の地域で多くなる予想。25道府県(延べ26件)から注意報が発表されている。

斑点米カメムシ類は、多くの種がほ場周辺の雑草に生息し、出穂期になるとほ場に侵入し穂を加害する。

水田周辺雑草の除草は斑点米カメムシ類の発生量の抑制に効果的だが、出穂期直前の除草は、同虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了する。地域一斉で除草すると効果的だ。

また、斑点米カメムシ類に含まれるイネカメムシは、斑点米だけでなく不稔被害も引き起こす。令和6年度は37都府県で確認され、イネカメムシによる減収被害が生じた地域も報告された。被害を防止するために以下の取り組みが必要だ。

・イネカメムシによる不稔を防止するには、他の主要な斑点米カメムシ類と異なり、出穂期の防除が重要になる。過去から発生量が多く被害が懸念される地域や発生量が増加傾向の地域では、不稔を防止するため、出穂期の防除を実施する。なお、高温によって出穂期が早まるおそれがあることから防除適期を逃さないよう注意する。

・イネカメムシは、斑点米も生じさせることから、発生が多い場合は、斑点米の発生を防止するため出穂期以降の2回目防除を実施すること。

・一部では薬剤抵抗性個体が確認されていることから、同一系統の薬剤の連用は避け、ローテーション散布を実施する。

・イネカメムシは、稲を好んで加害することから、防除が行われていないほ場(飼料用米ほ場など)、周囲より出穂が早い品種、または遅い品種のほ場は、集中加害を受ける場合がある。これらのほ場は発生に注意する。なお、イネカメムシの多くは、昼間は株元に潜んでいることから、早朝や夕方が見つけやすい。

<縞葉枯病>
南関東と中国の一部の地域で多くなると予想されている。縞葉枯病は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、経卵伝染により次世代もウイルス媒介が継続するため、ヒメトビウンカを対象とした防除を実施することが重要。なお、ヒメトビウンカの防除を実施する場合は、薬剤抵抗性の発達を助長しないよう、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統の薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定すること。同病が発病した場合は、発病株を早期に抜き取り、適切に処分する。

<イネドロオイムシ>
北東北、北陸と中国の一部の地域で多くなる予想。また、イネミズゾウムシの発生が、北陸及び中国の一部の地域で多くなると予想されている。ほ場を注意深く観察し、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、発生状況に応じて防除を実施すること。特に育苗箱施用を実施していない場合は、発生に注意する。

<いもち病>
甲信、中国と四国の一部の地域で多くなる予想。長野県から注意報が発表されている。今後、断続的な降雨がある場合にはいもち病が急激に発生するおそれがある。また、葉いもちの発生が多く、上位葉に葉いもちの病斑が見られる場合は、葉いもちから穂いもちへの移行が懸念される。都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の観察を行い、同病の発生状況に応じて穂いもちに進展しないように防除を実施する。

なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生していることから、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に効果的な薬剤による防除を実施する。

<紋枯病>
四国の一部の地域で多くなると予想されている。紋枯病は高温多湿条件で発生が助長される。2024年に多発したほ場では今年も多発するおそれがあるため注意が必要だ。上位葉が発病すると減収に繋がるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、水田の観察を行い、上位葉に進展しないよう同病の発生状況に応じた防除を実施することが求められる。

<セジロウンカ>
四国の一部の地域で多くなると予想されている。セジロウンカは、梅雨期に中国大陸から飛来し、本田で増殖して水稲を加害する。本田の見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に褐色の点またはすじ状の傷(産卵痕)が目立ち、成虫または幼虫の発生が多く見られる場合は、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施することが必要だ。

<ニカメイガ>
北陸の一部の地域で多くなる予想。ニカメイガは局所的に多発する場合があるため、本田の観察を行い、発生状況に応じて適期に防除を実施する。

<フタオビコヤガ>
北東北、北陸と東海の一部の地域でやや多くなる予想。若齢幼虫はカスリ模様に葉を食害し、成長するにつれて階段状に葉を食害する。ほ場を観察し、幼虫の早期発見に努めるとともに、発生を確認したらできるだけ早く防除を実施すること。

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