若者や女性の加入を促進 農業者年金オンラインセミナーを開催 農業者年金基金2025年8月18日
独立行政法人農業者年金基金(黒田夏樹理事長)は8月26日午後3時から、オンラインで「第3回農業者年金オンラインセミナー」を開く。農業者年金の基本的な仕組みやメリット、加入者事例をもとにした年金額のイメージなどを解説し、特に20~30歳代の若い農業者や女性農業者の加入を促進する。
「自分らしく輝き続けよう!」をテーマに、リアルタイムで参加者からの質問を受け付け、農業者年金制度に詳しい講師が解説する。農業者に加え、農業委員や最適化推進委員などにも参加を呼びかける。
講師は、(一社)岐阜県農業会議に32年間在籍し、農業経営や年金関連事業を担当してきたジーステラエンタープライズ代表取締役の堀口浩氏と、農業者年金広域推進協力員・全国農業会議所専門相談員・京都府農業会議現地推進役を務める永武幸子氏の2人。
開催方法はZoomによるオンラインセミナーで、参加費は無料。セミナーチラシのQRコード、または予約フォームから申し込む。締め切りは8月25日。
農業者年金は、自営農業などに従事する個人が任意で加入できる年金制度で、国民年金(基礎年金)に上乗せされる2階部分(サラリーマンの厚生年金に相当)にあたる。保険料は担い手の負担軽減のため国による一部補助があり、農業経営から引退すると、自ら積み立てた年金額に上乗せして支給される。
農業者年金制度は1970年に発足。当初の「賦課方式」(世代間扶養)を見直し、2002年からは「積立方式」による新制度に移行した。年金額も旧制度の「確定給付型」から、運用実績に応じた「確定拠出型」に変更され、資産運用がマイナスになった場合には「危険準備金」で補填される。
同基金では、老後の生活安定と農業者確保に資する制度として加入を促進している。2023年から5年間の「第5期中期目標期間」に、20~30歳代の若い農業者5500人、女性農業者3400人の新規加入により、2024年末の加入者(新制度)累計13万8000人を15万人に拡大する目標の早期達成を目指している。
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