日植防が総会 上路雅子氏が新理事長に2014年6月17日
日本植物防疫協会(日植防)は6月10日、東京都内で総会を開き、役員の改選を行った。山口勇氏が退任し、新たに上路雅子氏が新理事長に選任された。
総会で山口勇理事長は「新法人2年目、設立61年目となる平成25年度は、各事業とも順調に進めることができた」と、関係各位への感謝を述べた。 25年度事業では、基幹となる試験研究事業で新規剤開発の活発化により薬効試験の件数が大幅に増加したこと、公益事業で取り組んだシンポジウムや研修会、また助成事業などで当初計画を上回る規模で実施したこと、、ヒメトビウンカの海外飛来予測システムの運用をスタートしたことなどが報告された。
役員改選では代表理事・理事長が新たに選任されたほか、従来8人だった理事・役員を1人増員した。
総会終了後の親睦会では、新理事長に就任した上路雅子氏があいさつ。植物防疫の情勢について「急性暴露評価の導入に伴う残留基準や使用基準の見直しが予測される。これに的確に対応するのが協会の使命」だと述べた。そのうえで、26年度の事業目標として「薬効薬害や残留試験などで、より信頼性の高いデータの蓄積に努めること、情報発信機能の充実、地域の植物防疫関係者との連携強化、の3つの大きな基本目標に向けて取り組みを強化したい」と抱負を述べた。
◇
交代のあった役員は次の通り。
【新任】
▽代表理事・理事長 上路雅子
▽理事 天野徹夫(JA全農肥料農薬部長)
▽理事 西尾建(法政大学教授)
【退任】
▽代表理事・理事長 山口勇
▽理事 上園孝雄
【新理事長略歴】
うえじ・まさこ
昭和43年3月東北大学農学部農芸化学科卒、4月農林省入所、平成元年4月農林水産省中央農業研究センター研究企画科主任研究官、3年7月農業環境技術研究所除草剤動態研究室長、7年4月同企画課長、9年7月同農薬動態課長、13年4月(独)農業環境技術研究所有機化学物質研究領域長、15年4月同化学分析センター長、15年10月同企画調整部長、17年4月同理事、19年4月日本農薬学会会長(21年3月退任)、20年4月社団法人日本植物防疫協会技術顧問、21年5月公益財団法人報農会理事長
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