待望のウンカ剤ついに登場! JA全農とデュポンが開発したピラキサルト2018年9月25日
JA全農とデュポン・プロダクション・アグリサイエンス(株)(以下、デュポン)が開発を進めてきたウンカ類に卓効を示す新規有効成分、ピラキサルト(一般名:トリフルメゾピリム)がゼクサロン箱粒剤として農薬登録を9月21日に取得した。同日JA全農が公表した。
ウンカ類は西日本を中心に発生するイネの重要害虫で、3種類のウンカ(セジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカ)による被害が確認されているが、既存の農薬に抵抗性をもつ個体が増えており、早急な対策が求められていた。
デュポンと全農は抵抗性ウンカ類にも卓効を示すと同時に、水稲への安全性が高く、かつ残効も長い同成分に着目し、平成25年から共同開発を進めており、現場からも1日も早い同剤の登場が待たれていたが、それが実現したことになる。
なお、ゼクサロン(TM)箱粒剤は単剤としての発売予定はなく、同成分含有製品は来年産向けに今後上市される予定となっている。
【概要】
◎名称:ゼクサロン(TM)箱粒剤(トリフルメゾピリム粒剤)
◎登録日:平成30年9月21日
◎本剤の特長:
(1)イネの重要害虫であるセジロウンカ、トビイロウンカ、ヒメトビウンカ全てへ卓効を示し、かつ長期の残効性がある。
(2)新しい作用性で既存の農薬に抵抗性を有する個体にも効果を発揮する。
(3)水稲への安全性が高く、また有用生物への影響が少ない。
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