グループ売上高は3.1%増 2024年第2四半期 独バイエル2024年8月20日
ドイツ・バイエル社は8月6日、2024年度第2四半期の決算を発表した。グループ売上高は前年比3.1%増の111億3300万ユーロ。クロップサイエンス部門(農業関連事業)の売上高は微増収・大幅減益となった。
バイエルグループの2024第2四半期の売上高は、3.1パーセント増加し、111億4400万ユーロ。為替によるマイナス影響は、2億4000万ユーロとなった。
特別項目計上前EBITDAは、16.5%減の21億1100万ユーロ。この数字には、1億2900万ユーロの為替差損が含まれ、減益は主に課題のある製品構成によるもの。また、グループ全体の短期インセンティブ・プログラムに対する引当金が前年同期比で減少。EBITは、4億9000万ユーロの特別費用の計上後、5億2500万ユーロに改善した。当期純利益は、3400万ユーロの損失となった。
クロップサイエンス部門の売上高は、1.1%増の49億8100万ユーロ。これは主にグリホサート含有製品の増収によるもので、特に北米地域での業績が好調だった。非グリホサート除草剤の売上高は減少したが、除草剤事業全体としては8.7%の成長を達成。大豆種子および形質の売上高は、主に北米地域における販売量の著しい増加により、12.4%の大幅増となった。
殺虫剤の売上高も6.9%増。一方、殺菌剤の売上高は、軟調な市場環境のなか、北米・中南米地域での販売量と価格の低下により12.4%減だった。トウモロコシ種子・形質の売上高も減少し、2.8%減となったが、これは、主に作付面積の減少に伴う北米・中南米地域での販売量の減少によるもの。
クロップサイエンス部門の特別項目計上前EBITDAは、製品構成の課題もあり、27.7%減の5億2400万ユーロ。一方、為替差益は、4900万ユーロとなった(2023年第2四半期:9600万ユーロの為替差損)。
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