2.3%売上減少 6月外食産業市場 JF2015年7月29日
(一社)日本フードサービス協会(JF)は、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査平成27年6月度の集計結果をまとめ、7月27日に発表した。
6月は日曜日が一日少なかったことが影響し、特にファミリー層向けの外食産業の客数が落ちた。
ファミリーレストランやディナーレストランは客単価が上昇し、好調を維持している。またファーストフード洋風は売上低迷が続いている。
外食全体では客数が96.0%と前年度を下回り、売上は97.7%と再びマイナスとなった。
※新規店も含めたデータを集計し、前年同月比を算出した。
業態別概況は次の通り。
【ファストフード】
全体売上は94.1%と前年を下回った。洋風は、昨年夏の食の安全問題から抜け出せず、売り上げが87.2%と低迷している。店舗数減少に加え、客数は8.6%減、客単価は4.6%減となった。
和風は客数が前年度より10.3%減となったが、客単価が112.0%と増加しており、売り上げは100.5%となった。麺類は夏季メニューが好調で客数・客単価ともに伸び、売り上げは105.4%だった。その他、アイスクリームは販促キャンペーンで客数が増え、客単価は下がったが売り上げはプラスとなった。
【ファミリーレストラン】
焼肉以外の洋風・和風・中華で客数が落ちたが、客単価は焼肉含めて上昇し、売り上げにつながった。全体売上は101.3%で、26か月連続して前年を上回った。
【パブ・居酒屋】
パブ・ビアホールの客数は前年より伸びているものの、客単価が落ち、売り上げが99.5%となった。居酒屋は、続く店舗削減で、店舗数が6.4%減、客数が5.9%減。売り上げが93.8%となった。
【ディナーレストラン】
店舗によって好不調の差があったが、店舗増により客数が増加し、客単価の上昇もあって売り上げは105.8%だった。
【喫茶】
季節メニューの好評と、ビジネス街立地の店舗は休日減がプラスとなり、店舗数が減っている中、売り上げは100.2%だった。
(関連記事)
・外食市場規模は24兆3686億円 日本フードサービス協会 (15.06.16)
・ファミレス好調も全体売上げ伸びず 4月度の外食産業 (15.05.26)
・売上4.6%減少 外食産業の3月市場動向 (15.04.28)
・売上3ヵ月ぶりに前年超え 2月の外食産業(15.03.30)
・ファーストフードの落ち込み大きく2カ月連続売上減―外食産業1月度―(15.02.26)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日