ベトナムのコンビニで国産農産物販売 JAの産品も採択-JETRO2016年10月6日
日本貿易振興機関(JETRO)はベトナムのファミリーマート、ミニストップとイオンの計約200店舗で11月の1か月、ジャパン・フェアを開催し日本の農産物・食品を販売する。10月5日、公募を通じて採択した24都道府県32社の78品目を発表した。JAの農産物・加工品も採択された。
このフェアは経済産業省が設立した「コンビニエンス・ストアとJETROとの連携推進に関する協議会」が取り組む事業のひとつ。
フェア実施期間は11月1日から1か月間。ベトナムのファミリーマート(11月末で最大124店舗の計画)、ミニストップ(同71店舗の計画)、イオン(4店舗)の全店舗を使用した初の試み。
数日間のイベントではなく1か月にわたって販売する試みで、今後の継続販売を目標にしている。そのため現地のバイヤーも含めベトナムの消費者に売れると考える商品をコンビニ2社が採択、国内の企業等と正式に仕入れ契約を結ぶ。販売価格は国内での原価に実際の流通コストを反映させた小売価格で販売する。採択企業には販売実績のPOSデータをフィードバックする。
今回の採択品目のポイントは、ベトナムの消費者に受け入れられやすい価格帯の商品、ベトナムにまだ入っていない商品(米関連商品)、ニーズが高まっている商品(抹茶関連商品など)、ベトナム国内での供給が少なくニーズが期待される商品(駄菓子、アイスクリームなど)だという。経済発展するベトナムではコンビニエンス・ストアの利用者は富裕層だという。
採択された78品目のうち、73品目が食品で53品目がベトナム初輸出の商品。
採択品目にはJAいわて中央の切り餅「特別栽培米ヒメノモチ」、JAふくしま未来の桃のストレート果汁ジュース「桃の恵み」、JA東びわこの精米「特別栽培米 みずかがみ」(300g)もある。そのほか米菓や甘酒、お茶関連商品、駄菓子、各種アイスクリームなどが採択された。
なお、JETROではコンビニ連携第2弾として2017年4月後半からの約1か月間の予定でシンガポールのセブンイレブン約300店舗でジャパン・フェアを開催する。ベトナムでのジャパンフェア同様、シンガポールの消費者ニーズにマッチすると考えられる農林水産物・食品をJETROが公募しセブンイレブンが採択する。募集品目は飲料、菓子・ケーキ類、つまみ類、その他加工食品を予定している。公募開始は10月後半から。
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