福岡県久留米市であまおう農家と障がい者就労支援ベンチャーが農業法人を設立2020年8月26日
障がい者就労支援事業を展開する(株)SANCYO (福岡県久留米市)は5月7日、あまおう生産事業の築島農園(福岡県久留米市)など3者の出資により、(株)SANCYOの子会社として農業法人ONE GOを設立した。
同社は、親会社のSANCYOの強みである「農業、クリエイティブ人材の提供」と築島農園の強みである「品質の高いあまおうの生産」のシナジーを活かし、「あまおう生産・加工・EC販売事業」と「飲食・体験事業」を軸にプロダクトを開発する。
SANCYOと築島農園はこれまでの取り引きから、互いの経営環境への理解が深く、農業側の「事業承継問題、人手不足、高齢化」と、福祉側の「障がい者の雇用の場の創出、賃金向上」という課題を両者が手を組むことにで解決できると考え、新たな価値を生み出す新会社を設立した。
今後は、価値の高いイチゴの品種「あまおう」を様々な商品やサービスとして独自のブランドを築く。具体的には、無添加あまおうバター、自然派牧場の牛乳を使ったあまおうアイスなどの製品や観光農園事業の展開を予定している。また、農業の持続化と、障がいや働きづらさを抱えていても働ける環境をつくることで、社会への貢献をめざしている。
新会社を設立した築島農園の築島氏(写真中央)とSANCYOの嘉村氏(同右)
SANCYOの嘉村裕太CEOは「今後は築島さんが積み上げてきた30年をさらに進化させ、消費者に愛され続けるあまおうや関連商品、サービスを作って届けていきたい。裏テーマとしては、障がい者雇用をはじめ、多様な人が働ける農業をしていくこと、築島さんが作った遺伝子が脈々と受け継がれるよう様々な意味で持続可能な農業にしていきたい」とコメント。
また、築島農園の築島一典CTOは、「僕は栽培しかできないから今後はONE GOの若い子にあまおうづくりのノウハウだけは伝えていきたい。イチゴが売れるかどうか、選ぶのはお客さんだから僕は基本を忠実にやっていくしかない。とにかくONE GOでは若い人のサポートに回りたい」と話している。
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