移動スーパー「とくし丸」全国47都道府県で展開へ (株)とくし丸2020年10月29日
オイシックス・ラ・大地の子会社で、移動スーパー事業を展開する(株)とくし丸(徳島県徳島市)は、沖縄県那覇市でのリウボウストア⼩禄宮城店1号⾞の開業により、全国47都道府県で稼働を開始した。
移動スーパーの「とくし丸」
とくし丸は、買い物難民を支援するため2012年に設立され、2016年5月からはオイシックス・ラ・大地の子会社として事業を推進している。とくし丸と提携する地域のスーパーマーケットと契約した販売パートナーと呼ばれるオーナー経営者(個人事業主)が、地域の提携スーパーの商品を選りすぐり、約400品目1200点の商品を冷蔵機能を備えた軽車両に積み込んで各エリアを巡回し、商品を販売する仕組み。また、地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、利用者に病気の兆候があった場合は地域包括センター等に連絡したり、詐欺事件防⽌などの観点から地域の安全も見守っている。
とくし丸は、135社のスーパーと提携し、2020年9月末時点で全国46都道府県で614台が稼働。2012年の設立以来、地域密着型スーパーの協力を得て、稼働台数と流通金額を順調に伸ばし、2019年9月〜2020年9月の1年間で174台が稼働。全国各地で毎月14台ペースで開業している状況で、7月には月間流通総額が13億円を超えた。
流通総額の増加と共に現場で働く販売パートナーの日販平均金額も、4月から継続して日販平均が10万円を超え、安定した収入を得られるようになっている。
同社のサービスに対し、高齢者からは「密にならず買い物ができて助かる」という声があり、販売パートナーからは「仕事を通して社会貢献ができていると実感する」という声が寄せられている。また、提携スーパーからは、「スーパーのブランドイメージアップに貢献している」という意見もあるという。
とくし丸代表の新宮歩氏は「移動スーパー事業を通じて世の中を安心・便利にすることを目標に全国のスーパーマーケットと提携を結び、現場で働く販売パートナーと共に情報連携を進め、真にお客様に喜ばれるサービスをめざして事業展開していく」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































