山形県の日本酒産業の持続可能な発展めざしCFに挑戦 山形県酒造組合2021年10月14日
山形県酒造組合は10月15日、コロナ禍からの復活と山形県の日本酒産業の持続可能な発展をめざし、 クラウドファンディングのCAMPFIREでプロジェクト「コロナ禍の苦境に負けず、山形県が誇る最高品質の純米大吟醸を」を開始。12月13日までの期間、目標金額150万円を掲げて支援を募る。
山形県産日本酒統一ブランド「山形讃香」
山形県酒造組合は、クラウドファンディング挑戦を機に、この冬山形県の統一ブランドである純米大吟醸「山形讃香」をリニューアルし、クラウドファンディングの返礼品として提供。また、リニューアルに際して、日本人初のフェラーリデザイナーで山形県出身の奥山清行氏にプロダクトデザインを依頼。洗練されたデザインとともに生まれ変わる「山形讃香」を、国内だけでなく世界へ向けて販売する。
「山形讃香」は、山形県の51の酒蔵が醸造する純米大吟醸酒で、日本酒の品質向上のため、1985年に県の統一ブランドとして開発を始めた。厳しい審査に合格した日本酒だけが「山形讃香」のラベルで販売することができる。
2020年までは県産の酒米「出羽燦々」を使っていたが、2021年の冬から2015年に完成した、純米大吟醸酒に最も適した県産の酒米「雪女神」が原料となった。さらに「雪女神」の中でも酒米コンクールで上位に入った高品質なものを、2020年の技術コンクールで優勝した酒蔵が醸す。
山形県は「吟醸王国」と呼ばれ、全国新酒鑑評会では金賞数が最多を占めるなど、高品質な日本酒が醸造されている。その背景には、山形ならではの気候や水に加え、行政、農家、酒蔵が一体となって、県産の酒米の開発や人材育成、醸造技術の向上に努めてきたことがある。
山形の職人の技によって醸される日本酒
山形には大きな酒造メーカーはなく、中小規模の51の各酒蔵が、情報を開示し技術を高め合ってきたことも、県全体での日本酒の品質が国内外で高く評価されている理由の一つ。こうした事情が評価され、2016年には日本で初めて県単位でGI(地理的表示保護制度)を取得しGI山形と認定された。
クラウドファンディングのプロジェクトでは、リニューアルした「山形讃香」だけでなく、山形県の51の酒蔵から選りすぐりの日本酒や、山形県ならではの食を組み合わせた返礼品を用意している。
山形の豊かな自然に育まれる酒米
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日