「川越いも」の名産地で里山文化に触れる 体験プログラム実施 埼玉県物産観光協会2022年10月5日
埼玉県物産観光協会は、埼玉県三芳町で小学生の親子を主な対象にした体験プログラムを10月から2023年1月にかけて実施。同町の名産品・さつまいもなどおいしい野菜の背景にある「循環型農法」や「自然と共にある里山文化」に触れながらSDGsについて学べる企画で参加者を募集している。
さつまいも掘りのイメージ
同協会は、観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の採択を受け、埼玉県三芳町、石坂産業、アクトインディと、「自然と美しく生きるサステナブルフィールド『SATOYAMA』プロジェクト」事業の一環として各種体験プログラムを企画した。
江戸の町で評判だった「川越いも」は、やせた土壌に木を植え、落ち葉を堆肥にして土壌の改良を続けた畑で作られ、自然の恵みを活用する里山文化によって生まれた。三芳町では、産業構造の変化で里山が荒廃していくなかでも、平地林を保全、再生して生物多様性の高い環境を維持する取り組みが継承されている。
首都近郊にありながら、里山の風景を残す三芳町では、里山で育てられたさつまいもなど「みよし野菜」を中心に町の魅力を磨き、子育て世帯との交流から移住・定住につなげるきっかけとして観光への取り組みを実施。その中でも、「富の川越いも」を生み出した「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が平成29年3月の日本農業遺産認定を経て、現在は世界農業遺産認定を目指している。
今回のプログラムでは、江戸時代から300年以上、この町に住む人々が守ってきた里山文化をテーマに、その守り人との交流を通した体験を、都心部ファミリー向けの観光コンテンツとしてシリーズ化した。
石坂産業の工場見学
プログラムは、江戸時代から続く武蔵野の落ち葉堆肥農法をテーマとした伝統農業を体験プログラム化した「四季の伝統農業体験~循環型農法の学び&体験~」や、参加者がプロの新聞記者から取材・執筆のイロハを学び、江戸時代から330年続く三富新田の里山で伝統的な農業を取材する「新聞記者のお仕事体験」を企画。また、三富新田で循環型農業で育った野菜の収穫体験と、廃棄物の再資源化率100%に挑戦する石坂産業の工場見学など「循環」をテーマにしたSDGs体感ツアーを実施。次世代へ残すべき社会について考える機会を提供する。
各プログラムの申し込みは、アクトインディが運営する子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」で順次受け付けている。
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