鳥取県にスギ・ヒノキ特定母樹の「倉吉閉鎖型採種園」を開設 エリートツリー等の生産拡大目指す 日本製紙2022年11月7日
日本製紙株式会社は、CO2吸収能力が高く成長に優れ、花粉量が少ない等の特徴を持つ、エリートツリー等の苗生産事業の拡大に向け、鳥取県にスギ・ヒノキ特定母樹の「倉吉閉鎖型採種園」を10月28日に竣工し、同日から稼働を開始したと発表した。
同社は2022年1月までに、林業種苗法に基づくスギ種苗配布区域(国内7区域)のうち、三区(静岡県)、四区(鳥取県、広島県北部)、五区(広島県南部)、六区(大分県)の4県において、間伐等特措法に基づくスギ・ヒノキのエリートツリー等の増殖に係る「特定増殖事業計画」を申請し、各県で「特定増殖事業者」としての認定を受けた。
その後、エリートツリー等の苗生産に必要な種子や穂木を生産するため、採種園・採穂園の造成に取り組んできたが、今回、鳥取県および鳥取県山林樹苗協同組合の協力により、本州で同社初の特定母樹採種園の開設に至った。同採種園では、外来花粉の侵入を防ぎ、特定母樹同士による確実な交配を行うため、温室を用いる閉鎖型を採用し、人工交配を行っていく。2023年2月から人工交配を開始し、種子の初収穫は2023年10月を見込んでいる。得られた種子を利用して、2024年から苗木生産を開始し、2024年秋以降の苗木出荷を目標にしている。今回造成した2棟の閉鎖型採種園からは、最終的に年間で苗木10万本分の種子生産を行う計画で、今後更なる施設拡大も検討しているという。
エリートツリー等の苗生産事業に関して、同社は地元の山林種苗協同組合員や新規生産者との協業体制の構築を最優先に取り組む。同採種園の竣工を皮切りに、静岡県、広島県でも鳥取県と同じ特定増殖事業者の認定を受けた採種園を2022年11月までに、大分県では2023年3月までに採穂園を順次開設していく予定。
重要な記事
最新の記事
-
【役員人事】JA全農 経営管理委員(7月31日付)2025年7月31日
-
【役員人事】JA全農 理事体制(7月31日付)2025年7月31日
-
【全中教育部・オンラインJAアカデミー】「激動する世界とその見方、学び方」 世界の変化と日本外交の行方 元外務次官の薮中氏が講演2025年7月31日
-
"寄り添う"活動で信用・期待に応える態勢づくり JA共済連2025年7月31日
-
共済金支払総額3兆5475億円 経常利益1002億円 JA共済連決算2025年7月31日
-
【人事異動】農水省(8月1日付)2025年7月31日
-
【人事異動】JA共済連(7月31日付)2025年7月31日
-
6月の米の家庭内消費、前年同月比で4ヵ月連続のマイナス 農水省の「需要上振れ」と整合せず 米穀機構2025年7月31日
-
米高騰 根底には産地の弱体化 食糧部会で現場の声2025年7月31日
-
加工原材料向け備蓄米 随契販売実施 8月1日申込 農水省2025年7月31日
-
米流通「目詰まり」確認できず 流通多様化で系統集荷34万t減 農水省2025年7月31日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】日米関税交渉の評価で見落とされている視点2025年7月31日
-
切り花価格の高騰で消費者は買い控え【花づくりの現場から 宇田明】第65回2025年7月31日
-
消え行くヒエ・アワ・キビ・モロコシ、続くは何?【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第351回2025年7月31日
-
九州一の梨産地から「福岡県産なしフェア」全農直営飲食店舗で開催2025年7月31日
-
「福岡県産シャインマスカットフェア」銀座・京都の直営飲食店で8月1日から JA全農2025年7月31日
-
「発酵そみファフェア」直営飲食店舗で8月1日から開催 JA全農2025年7月31日
-
藤原紀香と貴島明日香が初共演「ゆるふわちゃんねる」開設当時を振返る JAタウン2025年7月31日
-
JAタウン「博多うまかショップ」で「ハズレなし!夏のおみくじキャンペーン」実施中2025年7月31日
-
JAおおいがわ、ホテイフーズと共同 茶殻肥料を製品化 静岡県で地域資源循環型農業 伊藤園2025年7月31日