愛知県豊川市「おざわファーム」が「事業承継マッチングプラットフォーム」で後継者を募集 リレイ2023年2月8日
愛知県豊川市の「おざわファーム」は、「事業承継マッチングプラットフォームrelay(リレイ)」で後継者を募集している。
後継者を募集する小澤さん
「おざわファーム」がある豊川市麻生田町は、農業が盛んな地域。ほ場は、豊川インターから近く、JR豊川駅へは車で10分もかからず、居住するにも便利な場所にある。サラリーマン時代に培った技術と経験をもとに農業を営むオーナーの小澤和三さんは、技術や土地を引き継ぐ後継者を募集している。
小澤さんが独立して農業を始めたのは2005年。きっかけは、前職の農業生産法人からのつながりだった。農機具会社に勤めていた小澤さんは退職後、同法人が規模を縮小するために手放すほ場を引き継いだ。もともと同法人の役員だったため、農機具などはすべて無償で譲り受けた。
おざわファームが目指しているのは、「えぐみのない野菜を作る」こと。現在栽培している作物は、ほとんど露地野菜で、冬から初夏まではキャベツと小カブ、夏季はトウモロコシを栽培している。また、真夏は東三河(豊橋付近)でしか食べられていない漬物用の瓜を、近隣の漬物屋に納品。野菜などの販売は、スーパーに卸している仲買がメインで、仲買の商売もしていた前職の農業生産法人にも卸している。
今回承継を決めた一番の理由は、「18年間で広げてきたマーケットや技術を、自分の代で終わらせてしまうのはもったいない」と思ったこと。小澤さんは「農家は定年がないので、やろうと思えばやれる感覚はあるが、60歳手前から『承継しないとまずい』って思っていた。技術を継承するにはやはり2、3年はかかるので、自分が元気で体力があり、頭もきちんと働くうちに継承したいという思いもあった」と話す。
承継の対象となるのは、4ヘクタール(4町歩)の畑と9反の田んぼ、農機具、設備、苗用ハウスなどの施設、販売ルート、栽培技術など。引き継ぐ人の農業経験は問わず、「逆に畑違いのスキルを持っているほうが面白いかもしれない」と言う。小澤さんは、「覚悟さえあれば、スキルは存分に教えられます。あとは、夢が語れる人がいいね。自分自身も2、3年後にはこうなっていたいという身近な夢を設定して動いてきた人間だから、そういうところでわかり合えたらうれしいです」と話している。
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