コロナ5類移行後初の夏休み 帰省需要など堅調 外食産業市場動向調査8月度2023年9月26日
日本フードサービス協会は9月25日、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の2023年8月度の集計結果を発表した。
8月は、コロナ5類移行後の初めての夏休みシーズンとなり、旅行やお盆の帰省などで人流回復がさらに進んだ。お盆期間後半に台風の影響があったが、猛暑で季節メニューが引き続き好調。外食全体の売上は116.6%、2019年比では105.2%となった。原発処理水問題で、中国人訪日客の戻りは少ないが、インバウンド需要全体は堅調が続いてい。しかし、店舗の人手不足は常態化しており、特にピーク時間帯での不足感は大きい。
業態別はファストフード(FF)の全体売上は111.6%、コロナ禍前の2019年対比では116.8%。「洋風」は、恒例の季節商品の好評などにより、売上109.0%。「和風」は定番メニューの堅調に加え、深夜営業を再開する店舗もあり、売上116.2%。「麺類」は、季節の新商品やラーメン業態のビール販売が好調で、売上118.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」がお盆の帰省需要などで地方の売れ行きが伸び、売上106.1%。「その他」は、「アイスクリーム」が猛暑による需要増で、売上は119.2%となった。
ファミリーレストラン業態(FR)の全体売上は前年比121.1%、2019年比では96.4%。お盆期間を中心に夏休みの家族連れ需要が堅調。「洋風」は、価格訴求型のキャンペーンが奏功し、売上121.9%。「和風」は、お盆の宴会が堅調で、売上122.4%。「中華」は、ファミリー客の増加で、売上117.6%。「焼き肉」は、夏休みで大学生等の若年層の集客があり、売上は119.4%となった。
「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店舗では、猛暑で昼間の集客が鈍り、お盆明けの客の戻りも振るわなかった。ターミナル駅や商業施設の店舗は帰省客などの需要が旺盛で、売上は前年比150.3%、2019年比で66.5%となった。
ディナーレストラン業態は、お盆の個人客の宴会が堅調であったことに加え、インバウンド需要も原発処理水問題で一部にためらいが見られたが引き続き底堅く、売上は129.9%、2019年比では売上93.6%となった。
喫茶業態は、台風により休業や時短営業を余儀なくされた店舗があったが、観光地や商業施設立地の店舗では客数が増え、売上は123.8%、2019年比で94.5%となった。
重要な記事
最新の記事
-
農畜産物を「交渉カード」にするな トランプ関税でJA茨城県中央会 森山自民幹事長に緊急要望2025年5月10日
-
米など「重要5品目」守り抜く トランプ関税交渉で森山自民幹事長 茨城で表明2025年5月10日
-
シンとんぼ(141)-改正食料・農業・農村基本法(27)-2025年5月10日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(58)【防除学習帖】第297回2025年5月10日
-
農薬の正しい使い方(31)【今さら聞けない営農情報】第297回2025年5月10日
-
JA貯金残高 107兆2744億円 3月末 農林中金2025年5月9日
-
米、再生産可能な施策で後押し 石破茂総理2025年5月9日
-
【JA人事】JAぴっぷ町(北海道)大西組合長を再任(3月28日)2025年5月9日
-
備蓄米 全農出荷済み6万3266t 落札量の3割 出荷依頼には100%対応2025年5月9日
-
イネカメムシ被害を防げ 埼玉県と加須市、「防除」を支援 JAの要請実る2025年5月9日
-
備蓄米の円滑な流通 さらなる方策検討 買戻し条件見直しも 江藤農相2025年5月9日
-
米価 「高くなる」判断がやや増加 米穀機構2025年5月9日
-
(434)世界の配合飼料業界のダイナミズム【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月9日
-
全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)岐阜県予選会を県産品で応援 JA全農岐阜2025年5月9日
-
職員対象に「農業体験研修」を実施 JA全農あきた2025年5月9日
-
米を買うときに重視「国産米」77.8% お米についての緊急アンケート 日本生協連2025年5月9日
-
外食市場調査3月度 市場規模は3162億円 3か月ぶりに前年比でもマイナス2025年5月9日
-
BASFグループの第1四半期業績 特別項目控除前EBITDAはほぼ前年同期水準を確保2025年5月9日
-
鳥インフル 米サウスダコタ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年5月9日
-
生活協同組合ひろしまと連携協定「無印良品」商品を供給開始 良品計画2025年5月9日