松本青果と共同開発 旬を過ぎてもおいしい「冷凍果実」4種を新発売 プロトン2024年5月23日
プロトングループの新鮮ネットワークは5月21日、プロトン凍結技術を用いて、松本青果物流通センター(長野県松本市)と、共同開発した冷凍フルーツ「冷凍果実」いちご、ブルーベリー、りんご、さつまいもの4種を新発売。プロトングループのECサイト「EveryMealMarket(EMM)」と直営店舗で販売している。
プロトン凍結技術は、食品の細胞の破壊を防ぐ、次世代の業務用急速凍結機を使用した、均等磁束・電磁波・冷風をハイブリッドした高鮮度維持冷凍技術。同グループの中核企業である、菱豊フリーズシステムズが特許を取得している。フルーツの旬が過ぎても美味しさを保つことが可能で、旬のフルーツを旬の期間中に凍結し、年間を通して提供できる。この凍結技術を使用した「冷凍果実」は、半生解凍で食べることで、おいしさが一層引き立ち、少し溶けた状態で食べると、果実の風味や食感が生き生きと感じられる。
新商品は、いちご、ブルーベリー、りんご、さつまいもの冷凍果実。今後はメロンやシャインマスカットなど他の長野県産の果物も冷凍フルーツとして商品開発を予定しており、一年中いつでも新鮮なフルーツを楽しむことが可能となる。
近年、気候変動の影響により、農産物の収穫時期が短期間で終わることが増えた結果、大量に生産されたフルーツを計画通りに出荷・販売することが難しくなっており、需要と供給のバランスを保つことや、食品ロスを防ぐことに対して多くの課題が生じている。松本青果では、フルーツを加工し販売する方法を模索した結果、"冷凍"という選択肢にたどり着いたが、従来の冷凍技術では、冷凍食品特有のクセや香りが残り、品質に満足することができなかった。 そこで出会ったのがプロトン凍結機で、松本青果の藤森聖晃代表は「ビジネスとしてもSDGsの観点からも非常に有望で、この技術を活用して冷凍フルーツを販売することに決めた」と話す。
美しい紅色の苺"紅ほっぺ"を使用した「いちご(冷凍果実)」、
冷凍でも歯ごたえと自然な甘み、酸味、香りを楽しめる「りんご(冷凍果実)」
フルーツ王国と称される長野県は、果物の生産量が多く、りんご、ぶどう、桃、さくらんぼなど、様々な種類のフルーツを生産。冷凍商品にすることで、豊富な果物を一年中楽しむことができるようになる。
プロトン凍結されたフルーツは、リアルなフルーツから直接栄養素を摂取できるため、おいしくヘルシーで健康的なおやつになる。フルーツそのままの氷を利用することで、家庭でも簡単に"フルーツかき氷"を作ることができる。また、アイスクリームを添えれば、パフェやサンデーも手軽に楽しめる。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 栃木県2025年8月20日
-
【特殊報】チュウゴクアミガサハゴロモ 県内で初めて確認 香川県2025年8月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】暗号資産危機に日本はどう対応するつもりなのか 怪しげな仮想空間憂う2025年8月20日
-
富富富2万6800円、コシヒカリ2万6000円に 「精米5kg3000円台で買えるように」 全農とやま2025年8月20日
-
コシヒカリ2.6万円 全農あおもり、概算金の目安示す 「リスク取って集荷」2025年8月20日
-
魚沼産コシヒカリ3万2500円 全農にいがた、概算金決める 背景に作柄不安と集荷競争2025年8月20日
-
随契米 販売期間を延長 10万t未引渡し 農水省2025年8月20日
-
ぞうさん♪ぞうさん♪本当に作れるの?【小松泰信・地方の眼力】2025年8月20日
-
サザエさん一家の「もりのわ」話 吹き出しコンテスト 受賞作品決定 農水省2025年8月20日
-
「8月29日は焼き肉の日」キャンペーン 50人に飛騨牛1万円相当が当たる 飛騨牛銘柄推進協議会2025年8月20日
-
水稲栽培のメタンガス排出量・生育状況を調査 JA全農ひろしまと広島大学の共同研究2025年8月20日
-
酪農感謝祭2025開催 JA北宗谷青年部が豊富町で酪農PRイベントを実施2025年8月20日
-
「生産者応援キャンペーン」第4弾は「和牛」がお得 JAタウン2025年8月20日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(続報)NOSAI全国連2025年8月20日
-
季刊『うかたま』創刊20周年記念キャンペーン開催 農分協2025年8月20日
-
サブサハラアフリカのリン欠乏水田でコメ増収を実現 国際農研2025年8月20日
-
TICAD9 農林水産省セミナー「国際共同研究が育む未来」開催 国際農研2025年8月20日
-
賃貸経営の悩みに応える「空室対策セミナー」初開催 ジェイエーアメニティーハウス2025年8月20日
-
鳥インフル ブラジルからの生きた家きん 輸入停止措置を解除 農水省2025年8月20日
-
持続可能な未来へ植物工場の可能性「第2回JPFA植物工場国際シンポジウム」開催2025年8月20日