「猛暑見解2024」最も暑かった2023年に匹敵するおそれ ウェザーニューズ2024年6月25日
ウェザーニューズは6月24日、「猛暑見解2024」を発表。今年の夏(7〜9月)の気温は全国的に平年より高く、観測史上最も暑くなった昨年に匹敵する暑さとなる可能性があり、35度以上の猛暑日が続いたり、地域によっては40度前後の酷暑になったりするおそれがある。
夏の気温傾向
7月になると、これまで弱めだった太平洋高気圧の北への張り出しが強まり、7月中旬に梅雨明けするところが多くなる見込み。梅雨明け後は夏空が広がり本格的な暑さが訪れる。
また、8月にかけてチベット高気圧の日本付近への張り出しが強まる時期がある予想で、このような時期には、猛暑日となる所が現れるなど、暑さが一層厳しくなるおそれがある。9月になっても、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年よりも強く、前半を中心に残暑が厳しくなる見込み。このため、一時的に暑さの和らぐタイミングはあっても、7~9月の平均気温は全国的に平年より高く、全国的に暑い夏になると予想している。
2023年は 7月後半から8月前半にかけて顕著な高温となった。これは、フィリピン近海の対流活動が活発になって、太平洋高気圧の張り出しが記録的に強まったことや、上空の偏西風が平年より北寄りを流れ、日本付近は暖かい空気に覆われやすかったこと等が影響したとみられる。また、北日本の高温には周辺海域の海水温がかなり高かったことも影響したと考えられる。
今夏の偏西風は平年並かやや北寄りを流れる予想で、日本付近は平年より暖かい空気に覆われやすい時期がある見込み。また、日本の周辺海域の海面水温は全般に平年より高く、特に北日本太平洋側の沖ではかなり高くなる予想。このため、大気下層が冷やされにくく、北日本を中心に高温をもたらす要因の1つになる可能性がある。
梅雨明け後の7月下旬~8月上旬を中心に高気圧に覆われて晴れて暑い日が多くなると予想しています。昨年に匹敵する暑さとなり、本州の内陸部を中心に猛暑日を観測する地点数が多くなるおそれがあります。
今年の猛暑ピーク時の天気図イメージ
暑さのピークは7月下旬~8月上旬、残暑も厳しい
7月下旬から8月上旬はフィリピン近海の対流活動が活発となり、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強まり、暑さのピークとなる予想で、熱中症には十分な注意が必要。この暑さのもう一つの鍵となるのがチベット高気圧。太平洋高気圧とチベット高気圧は広がる高度が違うため、同時期にチベット高気圧が日本付近まで張り出した場合は、太平洋高気圧と上空で重なり合って"ダブル高気圧"となり、二つの高気圧が非常に背の高い一つの高気圧のようになって厳しい暑さをもたらす。35度以上の猛暑日が続いたり、海風の入りにくい内陸部などでは40度前後の酷暑になったりすることがある。
また、8月末から9月前半も太平洋高気圧の日本付近への張り出しは平年よりも強めで、残暑が厳しい見込み。暑い期間が長くなるため、夏バテにならないよう体調管理が大切。
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