再エネ電力100%へ挑戦 植物工場向け自家消費システムを稼働開始 イワテック2025年4月8日
株式会社イワテック(長崎県長崎市)は、鹿児島県薩摩川内市において菌床しいたけ栽培工場向け自家消費システムの稼働を2024年12月に開始。同工場では使用する電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことを目指す。また、「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」により、工場内の負荷設備に対する電力を監視・管理・分析することで、効率的なエネルギー利用も追求する。
イワテックは、持続可能な社会の実現を目指して、再生可能エネルギー分野でさまざまな事業を展開。2008年に再生可能エネルギー事業に参入し、住宅用からメガソーラーまで、幅広い太陽光発電システムのEPCを行ってきた。さらに、O&M事業や地熱発電事業を展開し、現在では6か所のメガソーラー発電所と1か所の地熱発電所を自社で所有し、より良いシステムを提案するための研究・開発の場と位置づけ、運用・保守管理を行っている。
また、2015年には水素事業に参入し、太陽光発電設備、蓄電池、水素製造設備を組み合わせた自社「再エネ水素実証プラント」を開発、2021年に長崎市で運転を開始した。この実証プラントでは、変動する再エネ電力に応じて最適な水素製造を行う制御システムの検証を行うほか、製造した水素ガスを高圧シリンダーに充填。純水素型燃料電池などさまざまな用途で利用可能な形態で市場に供給するシステムの構築を目指し、サプライチェーン最適化の検討を行っている。
同社はこれまで培ったノウハウを活かし、再生可能エネルギーだけでなく、「貯める・運ぶ」ことができるグリーン水素を利用可能とした、再エネ電力100%の植物工場向け自家消費システムを開発し稼働開始した。
再エネ発電においては、「つくって売る」売電型から、「つくって使う」自家消費型への関心が高まりつつある。同工場では、自家消費システムの導入とエネルギーマネジメントの運用高度化により、工場で使用する電力を100%再生可能エネルギーから供給する方法を実証。その実証結果を基に、再エネ電力100%のソリューションとして事業化を目指す。
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