JA新みやぎ、トレ食と未利用バイオマスの有効活用で協定締結 ヤマタネ2025年4月17日
ヤマタネは4月16日、トレ食株式会社(福島県南相馬市)、JA新みやぎとの間で未利用バイオマスの活用に関する協定締結を発表。産地における未利用バイオマス処理の課題解決に向けて協業を開始する。
国内では、米の生産量の2割にあたる約150万トンの籾殻が排出されていると推定され、大量の籾殻を廃棄する際のコストや環境への負荷が大きく、多くの産地で課題となっている。今回の協定では、こうした課題解決に向けた取り組みを共同で推進する。
同協定の締結に先立ちヤマタネは、トレ食への出資を決め、トレ食が開発した技術を活用して籾殻からセルロースを抽出・販売する事業を開始。その際、機械装置はJA新みやぎ管内の宮城県栗原市内に設置を予定している。
トレ食のセルロース抽出技術は、抽出工程に薬品を使用しないため環境負荷が少なく、独自の製造技術を確立したことでセルロースの製造コストを抑えられる。この機材の導入により、古来より、日本の農業で実践されていた循環型農業の復元を目指すとともに、稲作産地での籾殻処理に伴うコストの削減や資源の再利用を通じた、生産者への還元効果が期待できる。
ヤマタネのパートナー産地の1つであるJA新みやぎ管内に機械装置を導入することに伴い、協定では事業の推進にあたり更なる協力関係を構築するために締結。今後、協業を通じて、ヤマタネ、トレ食、JA新みやぎの3者は、持続可能な営農に向けた産地連携の強化に努める。
◎協定の内容
<目的>
未利用バイオマスの有効活用に関する事業の共同推進及び協力関係の構築
<役割>
ヤマタネ:本事業の運営
トレ食:本事業に関する研究、機械装置開発及び保守
JA新みやぎ:未利用バイオマス(籾殻等)の供給、検証及び支援全般
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日