イネ紋枯病等に強い遺伝子を発見! 農研機構と理研等2019年3月7日
農研機構は、重要病害である紋枯病等に強くなり、かつ花が大きくなる遺伝子BSR2(ビーエスアールツー)を、イネから発見した。今後は、遺伝子によって紋枯病に強くなる仕組みを調べ、イネ紋枯病の新たな防除方法の開発を目指す。
農研機構は、理化学研究所、岡山県農林水産総合センター生物科学研究所と共同で、遺伝子組換え技術により、植物全体で強く働かせると、イネ紋枯病などの病害に強くなり、かつ花が大きくなる遺伝子BSR2をイネから見出した。
BSR2遺伝子を植物全体で強く働かせると、紋枯病および褐色紋枯病に強くなり、かつ花が大きくなることが、室内実験で確認された。その一方、稔りが非常に悪くなったことから、BSR2遺伝子をそのまま紋枯病抵抗性イネの開発に用いるのは難しいと判断。
そこで今後は、BSR2遺伝子によって紋枯病に強くなる仕組みを調べ、イネ紋枯病の新たな防除方法の開発を目指す。
イネに加え、シロイヌナズナでも、BSR2遺伝子を強く働かせると、病害に強くなり、かつ花が大きくなった。このことから、この遺伝子はイネだけでなく様々な植物において効果を発揮すると期待される。
まずは、2つの特長を最も活かすことができ、また稔りの悪さが問題とならない、花きへの利用を検討している。
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